2021年11月に読んだ本

いつもの

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遺伝子命名物語

ユーモアな遺伝子の名前を入り口に、その命名者兼発見者となった研究者にスポットを当て、そのドラマを見ていく本。良書。

ムサシやマージャン、ユーリイ・ガガーリンなど特徴的な名前を付けられた遺伝子について、その遺伝子がどう見つかったのか、そして何を思ってその名前を付けたのかを、当の研究者へのインタビューを交えながら紹介する。

10の題材を紹介。それぞれに発見や命名までの物語があり、プロジェクトX的な読後感がある。生命科学研究者の研究模様を感じ取れるのも良い。

 

細胞競合や平面内極性など難しい言葉は多々あるが、難しいはずの研究内容がなぜかとても読みやすい。

「最近何か面白い本あった?」と聞かれたら、しばらくこの本挙げる。

 

小説みたいに楽しく読める生命科学講義

文理学部生向けの生命科学講義をまとめたもの。遺伝とDNA鑑定、公衆衛生、遺伝子組換え・ゲノム編集など。

大学時代の一般教養の講義っぽい感じで、取っ付きやすい生命科学のコンテンツをもってきてる感じがあるので読みやすい。

 

数の発明

数を数える能力と数を必要としない文明について。

アマゾンの先住民や未成熟児の数に関する捉え方を見ながら、数えるという能力が先天的なのか後天的なのかを見ていく。

言語習得以前や数を持たない文化でも、少ない量であれば正確に、大きい量はおおまかに区別できるようす。

手の指が10本だから10進数がメジャーだが、過去には足の指も含めて20進数を主にした文化もあった様子。

p値は0.1や0.01を設定しがちだが、その数字はたまたま人間の指が10本あるから設定されたに過ぎない、という論は頭の片隅に置いておきたい。

 

お抹茶のすべて

抹茶の生産、歴史と推移、点て方など。茶道の本はよく見かけるが、抹茶そのものについての本はあんまりない。

ハーゲンダッツ・スターバックスによる抹茶ブーム当時の様子と、碾茶の入札で勘案する部分についてが、問屋ならではの視点という気がして特に興味深かった。

 

和家具の世界 歴史とくらしがつくってきた日本の美

和家具の歴史を俯瞰する資料的な本。棚や箪笥がメイン。

商人のつくらせる豪華絢爛な棚や外への販売を通して装飾に力が入っていった仙台箪笥などは見ていて楽しい。

 

 

他の月

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2021年10月に読んだ本

いつもの。今月は『大規模停電の記録』が特におすすめ。

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大規模停電の記録

国内外の大規模停電事故について。

停電をなるべく起こさないようにするためにも、過去の停電事例を学ぼう、と原因・復旧のながれ・事後対策が述べられている良書。

阪神淡路大震災・東日本大震災といった大地震や積雪による停電、3年前に起きた日本初のブラックアウトである北海道ブラックアウトといった停電の詳細なレポートとともに、その停電をどう対処したか、得られた教訓・対策などを対処した電力会社自身が書き記している。

 

発電機を動かし始めるために電力が必要とか、日本の電気系統が疎連係とか、電力自由化や再エネなどで需要バランスをとるのが難しくなってることとか知らなかったことも多い。

電気インフラを即座に復旧できるよう対策を行ってる方々や普段通りに使えるよう運用してくださる方々に感謝の念が沸き立つ一冊。

Life Changing:ヒトが生命進化を加速する

ヒト起因の進化について。

家畜化、狩猟や外来生物や環境の変化による淘汰圧、遺伝子組み換えやクローンなど。進化は数世代で起きうるし、うまく選択すれば先祖返りを起こさせることも可能。

個々のトピックが興味深いものばかり。生命の柔軟さを感じ取れる。

よくわかるデータリテラシー データサイエンスの基本

データについての基礎知識。数値の4つの種別、相対値や比率、正規分布に因果関係、データの信憑性などについて。

数値とデータに関する基礎知識がかなりコンパクトにまとまっていて、数の扱いが怪しい後輩とかに「これ読んどけ」と投げやすい本。

生きることとしてのダイアローグ

ロシアの思想家ミハイル・バフチンの対話論を解説する本。

“わたしたちが在る=生きているというのは対話をおこっているということ”という一個人の存在より先に個人同士の相互関係があるという考え方について。

日本壁のはなし

日本の壁の建築史。日本における壁の歴史にだけに着目した一冊。

日本の壁は湿気のために非耐力壁(カーテンウォール)という話から始まり、大昔の竪穴式住居、仏教伝来とともに絵を描くために白い壁が一部導入され、城壁の建設とともに耐火性も求められ、壁もまた文明開化した。

退屈の心理学

退屈という状態について。

ヒトはリソースをとられない単調な作業や理解できないくらい難しいものに対して退屈を覚える傾向がある。

最近はインターネットやSNSで退屈を紛らわそうとするが、退屈さをちゃんと感じて、フローに入れるようなのめりこめるものを探すべきでは?という内容。

 

 

他の月

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マッドメイト入り日本語版TheOtherRolesの導入方法:TheOtherRoles-GM

※ 11/25追記:11/9のアップデートも同じ方法で動作します

 

PC版Among us向け。

 

とりあえず入れたい人向けのインストール方法

所要時間5分くらいです。

Among Usをインストールする

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ローカルファイルを閲覧を開く

設定の歯車 → 管理 → ローカルファイル閲覧 とクリックする

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クリックすると Among Usのファイルが開きます(ファイルパスが違う可能性があります)。

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日本語版TheOtherRolesのダウンロード

下のURLをクリックして一番上の「Download」をクリック。

https://github.com/yukinogatari/TheOtherRoles-GM#releases

 

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ダウンロードしたZIPファイルの中身を先ほど開いたAmong Usのファイルにコピーします。

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Among Usの起動

Among Us.exeをダブルクリックして起動

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もちろんSteamのプレイボタンからも起動可。

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THE OTHER ROLESという表記と「日本語訳」・「GMエディション」という表記が出ていれば成功。

念のため参加者同士でバージョンが同じかどうか確かめておきましょう。

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マッドメイトを役職に加えられるようになっています。また説明も日本語です。

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あとはみんなで遊びましょう。

 

 

オリジナルのTheOtherRolesとの違い(v2.9.0.1時点)

役職が3つ追加されています。

  • マッドメイト
  • オポチュニスト
  • GM

あとはモーフィング、カモフラージャのエフェクトを軽くなってたりオプションがいくつか追加されていたり、最終結果が少し見やすくなっていたりします

 

詳しい差分はこちら

https://github.com/yukinogatari/TheOtherRoles-GM/releases

 

ちまたに転がってるマッドメイト拡張って何

Discordとかで、これをいれるとマッドメイトを使えるという 「TheOtherRoles.dll」が共有されていたりします。これがなにものかというと、TheOtherRolesを一部編集してMODに組みなおしたものです。

 

元々、TheOtherRoles*1はOSS(オープンソースソフトウェア)として公開されています。ソースコードが公開されており、自由に変更でき、さらに変更したものを「こんな機能追加してみたのだけども」と新規機能の組み込みを提案できたりします。

 

で、とある方が「マッドメイトという役職つくってみたのだけど、TheOtherRolesに組み込んでくれない?」*2 という提案をしています。まだ組み込まれていないですが。

ちまたに転がっている「TheOtherRoles.dll」は多分これじゃないかなと。コンパイルされた後なのでちゃんと検証するのが難しく、ウィルスが混ぜ込まれている可能性がなくはないので、誰がコンパイルしたかわからない場合は使わない方が無難。

 

そして、「マッドメイトという役職つくってみたのだけど」と公開されたコードを、さらに変更したものが上で紹介している日本語版TheOtherRolesです。具体的にどういう変更をしているのかは、コミットとして見ることができます。

https://github.com/yukinogatari/TheOtherRoles-GM/commits/gm-main

 

これを機会にOSSについて興味をもってもらえると嬉しいです。