2021年4月に読んだ本

いつもの

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よくわかるデザイン心理学

どういうデザインが人に好まれるのか、人がどこに注視しやすいか、といった心理学視点でのデザインの研究。良書。

 

心理学の研究室から工学研究科に移り、デザインの研究を始めたという来歴の教授が書いていて、『Mind Hacks』とか好きなら楽しめるような本。

 Change Blindness実験やマグニチュード推定法などWebサイトのユーザテストに役立ちそうな知見も得られた。

 

同著者の本を探したらどこかの大学で教科書に使われてそうな本が出てきて、ちょっと躊躇。いつか読む。

 

 

宇宙の奇跡を科学する

宇宙の奇跡を科学する (扶桑社BOOKS新書)

宇宙の奇跡を科学する (扶桑社BOOKS新書)

  • 作者:本間希樹
  • 発売日: 2021/02/28
  • メディア: Kindle版
 

 
ブラックホールの撮影をしたチームの日本側責任者の人が書いた本。

成り立ちやハビタブルゾーンといった宇宙のわかりやすい解説が前半、後半にブラックホールの解説と撮影の裏側。空想の産物と思われていたブラックホールがどう見つかりどう撮影したかは特に興味深い。

 

ブラックホールという得体の知れない天体に対する解説がわかりやすい。

この本読んだ後にゲームさんぽで解説していたのを知ったのだけども、文章のほうが説明わかりやすかったなと思ってる。

youtu.be

 


なぞとき深海1万メートル 暗黒の「超深海」で起こっていること

深海調査の歴史と最新の成果を紹介する本。

ここ数年で深海調査が進んでるぞ、ということがわかる。

特に興味深かったのが、これまで生物なんていないだろうと思われていた海溝底にマリンスノーと呼ばれる有機物が集まりやすく、案外活発な生物活動があるようだという話。そして、冒険家が世界最深制覇のついでに学者も連れていき研究を進めている話。

 


未来ビジネス図解 仮想空間とVR

未来ビジネス図解 仮想空間とVR

未来ビジネス図解 仮想空間とVR

 

2021年のVR社会やVR業界を概観する本。

よくあるムック本的な奴かなと手に取ったら思った以上にちゃんとした本だった。

 

現状の空気感を知りたいなら多分この本がベスト。

逆に3年後くらいに読むと「懐かしいね」ってなりそう。


テーブルコーディネートの発想と技法

テーブルコーディネートの普遍的な構成と理論を体系立てて解説する本。

ただの作例集ではなく、どういうときにどういう色合いを選べばいいか、食器やクロス、フラワーアレンジメントをどう組み合わせると効果的な視覚効果が得られるか、色・形・素材はどう組み合わせるとまとまって見えるか、といった構成の背後にある理論まで解説している。

 

 

英国の喫茶文化

英国の喫茶文化

英国の喫茶文化

 

イギリスにおける喫茶文化の歴史をサーベイする本。

 

当時の様子を表す図版多め。

茶葉が高価だった時代には施錠できる木製小箱で保存していたとか、禁酒運動を象徴する飲み物として紅茶が使われていたとか、そういった紅茶がイギリス社会に浸透するまでの時代背景をしれる。

 

人類とイノベーション

イノベーションは一人の天才によるものではなく数多の人の試行錯誤によるもの、という本。

歴史上の有名なイノベーションが生まれたときの背景と関係する人たちとイノベーションのプロセスが語られる。

 

 

たのしい路上園芸観察

たのしい路上園芸観察

たのしい路上園芸観察

  • 作者:村田 あやこ
  • 発売日: 2020/10/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

路地裏や軒先に並べられた植物を撮った写真集。

植えられたプラバケツを破壊して脱走してたり、壁から這い上がって屋根に覆いかぶさってたり。

人が管理してるはずなのに野性味あふれるワイルドな路上の植物たちを見ることができる。

 

他の月

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2021年3月に読んだ本

いつもの。

『家は生態系』は今年のトップに入ってくるかもというくらいいい本だった。

 

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家は生態系 

家は生態系―あなたは20万種の生き物と暮らしている
 

家の中の生物について。良書。

一般的な家で生態系のサンプリングをしてみると思った以上に生物の多様性があり、しかも家の中の生物多様性が増すほど健康にはよさそうだぞ、という本。

 

窓のサッシに落ちてる虫の死骸が新種である可能性は思っていた以上に高く、日本にしかいないと思われてたカマドウマがアメリカの地下室で繫殖していたのを発見した、という著者の研究が書かれている。というより、家の生態系を調べる生物学者が少なくて、著者の研究がメインになってしまっているという感じ。

窓のサッシを研究するよりもアマゾンの奥地に出かけていって新種ハンターする方が生物学者にとって楽しいらしく(それはそう)、そもそも身の回りの生物についての研究はあまり進んでおらず、家で見つけた節足動物が何を食べているかもよくわかっていないことが多い様子。

 

家に他の生物がわんさかいると聞くと殺菌・消毒の徹底をしたくなるが、人間に害を与える種はごくわずかで、むしろ家の中の生物多様性が増すほど有益な種が増えるとのこと。

殺菌・消毒の徹底した空間としてスペースシャトルの機内が紹介されているが、生物多様性が低くなった結果、閉めきっていた部室のような臭いがするのだとか。

無作為に除菌すると人にとって良くない生物が繁殖しやすい空間になってしまうので、窓を開け、植物を育てて、家の中の生態多様性を増していこう。そういうまとめだった。


コーディングWebアクセシビリティ 

わかりやすく実践的なWAI-ARIA解説本。

スクリーンリーダー起動しながらコード書きつつ読んでみたが「確かにこうすると聞きやすいな」と納得感があった。

WAI-ARIAというと障碍者に対する配慮というイメージがあったが、実際にWAI-ARIAを考慮しつつコード書いてみると、キーボードだけで操作できるようにするにはどうすればいいかを考え始めるようになって、アプリの使いやすさが上がった気がする。

 

都市型災害を生き延びるサバイバルプラン 

都市型災害を生き延びるサバイバルプラン

都市型災害を生き延びるサバイバルプラン

  • 作者:川口拓
  • 発売日: 2019/08/18
  • メディア: Kindle版
 

大災害が起きたときに生き残るすべについて。

サバイバルの普遍的な原則としてSTOPと命の5要素(空気・シェルター・水・火・食料)について述べていて、地味ながらも応用が効きそう。

 

防災といえば非常食という考えがあったが、食料が無くても3週間は生きれるので極論を言えば非常用持ち出し袋に入っていなくても良い(生きるモチベーションになるのであった方がもちろん良い)と書いててなるほどなと。

 


Q&Aでわかる!デジタル遺産の相続

Q&Aでわかる! デジタル遺産の相続

Q&Aでわかる! デジタル遺産の相続

 

法が整備されていないデジタル遺産の相続についてトラブルの回避・方針を検討するためのQ&A。

ネット証券や銀行は相続手続きができそうだが、電子メールのデータやSNSアカウントはサービスの規約次第っぽい。


ビジュアル顔の大研究

ビジュアル 顔の大研究

ビジュアル 顔の大研究

  • 発売日: 2020/12/23
  • メディア: 大型本
 

顔についての小中学生むけ解説。

生物が顔をどう獲得したか、人の顔の仕組みはどうなっているのか、社会・アートから見た顔、など顔についてを広く扱っている


もっと! 愛と創造、支配と進歩をもたらすドーパミンの最新脳科学

ドーパミンの働きについて。

快楽物質と思われがちなドーパミンが持つ、欲望への駆動力と制御による達成感への働きについて。


マルクス・ガブリエル 新時代に生きる「道徳哲学」

NHKの欲望の資本主義チームがマルクス・ガブリエルにコロナ禍における価値観についてインタビューしたもの。

所々うん?となる部分はあるものの、形而上学的なパンデミックというのは確かにそうかもなと思えた。

 

 他の月

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2021年2月に読んだ本

いつもの

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教養の近代測地学

教養の近代測地学: メフィストのマントをひろげて
 

地球を測量する研究者達の歴史をゲーテ研究者が述べていく本。

なんでゲーテ研究者が測地の本?と思いつつ読んでみたら、文学の歴史を測地の歴史と上手く組合わせつつ、細分化された測地技術をサーベイできるように書かれていて、こういうのもありなのかと驚きがあった。

 

地球が扁平回転楕円体であることをどう測量したか、水沢の緯度観測所と宮沢賢治、大地震の記録測定などなど。資料の量・質ともに高く読み応えがすごい。

 


図解 カラスの話 眠れなくなるほど面白い

眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話

眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話

  • 作者:松原始
  • 発売日: 2020/12/12
  • メディア: Kindle版
 

カラスについて。そのへんにいるカラスについて知らないことが多かったんだなと認識させられる本。

 

大都市にカラスがたくさんいるのは日本くらい、飼育下では60歳を超える、人を攻撃するのはの巣立ち直後のヒナを守るためでゴミを漁ってるときに近づいても攻撃されない、などなど

 


世界の紅茶 400年の歴史と未来

世界の紅茶 400年の歴史と未来 (朝日新書)

世界の紅茶 400年の歴史と未来 (朝日新書)

  • 作者:磯淵 猛
  • 発売日: 2012/08/01
  • メディア: Kindle版
 

紅茶の歴史、世界で紅茶がどう飲まれているか、そして、おいしい紅茶を淹れるには。

紅茶の輸入を手掛けている人が書いた本だけあって、栽培者や現地の様子に多くスポットが当てられている。

世界初の紅茶である正山小種がつくられたのは400年前、茶園で摘んでから紅茶になるまでに15-16時間など読んで初めて知ることが多かった。


ニッポンの地紅茶完全ガイド 

ニッポンの地紅茶完全ガイド

ニッポンの地紅茶完全ガイド

  • 発売日: 2019/09/27
  • メディア: 雑誌
 

日本で作られているご当地紅茶の紹介本。東北から沖縄までの各ご当地紅茶をカタログ調に紹介している。

 

日本の紅茶を作ろう、というムーブメントが最近になって出来始めた様子。

日本茶を転用して作ってる紅茶が多いからか、えぐみが少なくまろやかな味わい。マイルドでほんのりとした甘さ、と称する紅茶が多めな印象。

 


プログラマーの一日

小中学生向けに書かれたプログラマーのお仕事紹介本。

「どうしてプログラマーになったのですか」とか「この仕事のおもしろいところは」、「どうやったらプログラマーになれるの」とかがまとまっていて、就活系のインタビュー受けるときにそのまま模範解答にできそう

 


感染症の虚像と実像

フランスで新興感染症の学者として有名だというDidier Raoultの本。

内容としては流行病とメディアや政府、WHOが煽る恐怖について。インフォデミックという単語を久々に思い出した。

原著が2020年4月なので、以降のアップデートが少し気になる。

 

他の月

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