2020年1-2月に読んだ本

 いつもの。

 

 

我々はどう進化すべきか

我々はどう進化すべきか ―聖地ガラパゴス諸島の衝撃

我々はどう進化すべきか ―聖地ガラパゴス諸島の衝撃

  • 作者:長沼 毅
  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

ガラパゴス諸島を取り巻く環境や歴史について。

ガラケーとかガラパゴス化といった意味合いで「ガラパゴス」という単語は使われてる。私もガラパゴス諸島という地名だけは知って、多分珍しい動物が多いんだろうな、くらいの認識しかなかったが、具体的にどんな動物がいて何故ここまで知名度が上がったのかについては知らないことだらけだった。

 

代謝が低く1年以上食物を与えなくても持つので食料として乱獲されたガラパゴスゾウガメについての話や、深海の海底火山から硫黄を取り込んでエネルギーにしているチューブワームの話は特に衝撃的で印象的に残った。


おしゃべりな糖  

おしゃべりな糖 (岩波科学ライブラリー)

おしゃべりな糖 (岩波科学ライブラリー)

 

糖鎖についてのお話。

糖といえばエネルギー、という認識しかなかったが、体内の情報交換に糖が大きな役割をしていることを教えてくれる本。

 

糖転移酵素という頑固な職人が入れ替わり立ち替わりで設計図なしで作っていること。赤血球についている糖鎖の違いで血液型が決まることなどなど。

まだ研究がほとんど進んでいないようだが、これからの研究成果が楽しみ


誤解としての芸術:アール・ブリュットと現代アート 

芸術家と鑑賞者の誤解が相互作用しあって芸術になっているんだという本。

芸術の解説というよりは哲学書に近い。

 

知覚的痙攣から身を守る、シミュラークルの軸転換、世界の台座の3つは頭に留めておきたい。

 


コンセプトのつくりかた

コンセプトのつくりかた

コンセプトのつくりかた

  • 作者:玉樹 真一郎
  • 発売日: 2012/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

コンセプトの作り方、コンセプトを話し合うときのファシリテーションの仕方について。

 

Wiiのコンセプトを作った人が書いた本。

Wiiの企画会議の様子を描きながら、どうやって新しいコンセプトを生み出すのか、どんなふうにファシリテーションすれば意見が出やすくなるのかが書かれている。

定期的に読み返したい。

 


IT研究者のひらめき本棚

IT研究者のひらめき本棚 ビブリオ・トーク:私のオススメ
 

 

情報技術分野の研究者がひとり一冊本を紹介する。

タイトルだけ聞いたことあるけど読んだことない、みたいな本が並んでいる。

反省。
本の概略となぜ読むべきかがまとまっていて、情報知識のステップアップに有用そう。

 


こんにゃくの中の日本史

こんにゃくの中の日本史 (講談社現代新書)

こんにゃくの中の日本史 (講談社現代新書)

  • 作者:武内 孝夫
  • 発売日: 2006/03/17
  • メディア: 新書
 

江戸時代から現代までのこんにゃくを見ていく本。

こんにゃくというと、どうしても脇役という印象になってしまうが、その歴史に焦点を当ててみるとここまで面白い歴史があったのかと非常に楽しめる一冊。


長持ちしないこんにゃくをいつでも食べられるようにした江戸時代の発明、ギャンブラーなこんにゃく農家、安定化と値崩れなどなど。

 

コーヒーの科学

コーヒーのおいしさはどこから来るのかについて研究する本。

 

美味しい成分は抽出されやすく、まずい成分は出にくく泡に吸着しやすい。焙煎すると構造の物理的変化と成分の変化が起きる、などなど。

なぜ蒸らすのか、なぜ細い口のケトルで注ぐのかについても科学的なモデルで解説していて面白い。

 


カフェの空間学 世界のデザイン手法

カフェの空間学 世界のデザイン手法: Site specific cafe design

カフェの空間学 世界のデザイン手法: Site specific cafe design

  • 作者:加藤 匡毅,Puddle
  • 発売日: 2019/09/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

日本・世界各地にあるカフェの平面図とスケッチ。

周辺の環境と共生を目指しているカフェが多々取り上げられており、既存の生活導線に馴染むカフェ、外との境界が曖昧なカフェといった、街との一体感のあるカフェをしれて面白い。

 

 

部屋で楽しむきのこリウムの世界 

部屋で楽しむ きのこリウムの世界

部屋で楽しむ きのこリウムの世界

  • 作者:樋口 和智
  • 発売日: 2019/10/15
  • メディア: 単行本
 

きのこリウムの本。

テラリウムの中にキノコが生えてくる「きのこリウム」について、作例やそれをつくるステップ、その他コツなどが書かれている

 


D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略

Direct to Consumerという販売モデルについて。

 

「機能」ではなく「世界観」を売る、という章がD2Cを特に表していて、ブランドをメディア化、モノを買うための意義を感じてもらおうという概念の様子。

 


この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる3

この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる 3 (カドカワBOOKS)
 

前クールのアニメ原作。1と2がアニメでやったとこなので3から読み始めてる。

聖哉がはっちゃけてて、これをアニメで見たい。

 

 

他の月

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2020年1-2月に読んだ本

 いつもの。

 

 

我々はどう進化すべきか

我々はどう進化すべきか ―聖地ガラパゴス諸島の衝撃

我々はどう進化すべきか ―聖地ガラパゴス諸島の衝撃

  • 作者:長沼 毅
  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

ガラパゴス諸島を取り巻く環境や歴史について。

ガラケーとかガラパゴス化といった意味合いで「ガラパゴス」という単語は使われてる。私もガラパゴス諸島という地名だけは知って、多分珍しい動物が多いんだろうな、くらいの認識しかなかったが、具体的にどんな動物がいて何故ここまで知名度が上がったのかについては知らないことだらけだった。

 

代謝が低く1年以上食物を与えなくても持つので食料として乱獲されたガラパゴスゾウガメについての話や、深海の海底火山から硫黄を取り込んでエネルギーにしているチューブワームの話は特に衝撃的で印象的に残った。


おしゃべりな糖  

おしゃべりな糖 (岩波科学ライブラリー)

おしゃべりな糖 (岩波科学ライブラリー)

 

糖鎖についてのお話。

糖といえばエネルギー、という認識しかなかったが、体内の情報交換に糖が大きな役割をしていることを教えてくれる本。

 

糖転移酵素という頑固な職人が入れ替わり立ち替わりで設計図なしで作っていること。赤血球についている糖鎖の違いで血液型が決まることなどなど。

まだ研究がほとんど進んでいないようだが、これからの研究成果が楽しみ


誤解としての芸術:アール・ブリュットと現代アート 

芸術家と鑑賞者の誤解が相互作用しあって芸術になっているんだという本。

芸術の解説というよりは哲学書に近い。

 

知覚的痙攣から身を守る、シミュラークルの軸転換、世界の台座の3つは頭に留めておきたい。

 


コンセプトのつくりかた

コンセプトのつくりかた

コンセプトのつくりかた

  • 作者:玉樹 真一郎
  • 発売日: 2012/08/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

コンセプトの作り方、コンセプトを話し合うときのファシリテーションの仕方について。

 

Wiiのコンセプトを作った人が書いた本。

Wiiの企画会議の様子を描きながら、どうやって新しいコンセプトを生み出すのか、どんなふうにファシリテーションすれば意見が出やすくなるのかが書かれている。

定期的に読み返したい。

 


IT研究者のひらめき本棚

IT研究者のひらめき本棚 ビブリオ・トーク:私のオススメ
 

 

情報技術分野の研究者がひとり一冊本を紹介する。

タイトルだけ聞いたことあるけど読んだことない、みたいな本が並んでいる。

反省。
本の概略となぜ読むべきかがまとまっていて、情報知識のステップアップに有用そう。

 


こんにゃくの中の日本史

こんにゃくの中の日本史 (講談社現代新書)

こんにゃくの中の日本史 (講談社現代新書)

  • 作者:武内 孝夫
  • 発売日: 2006/03/17
  • メディア: 新書
 

江戸時代から現代までのこんにゃくを見ていく本。

こんにゃくというと、どうしても脇役という印象になってしまうが、その歴史に焦点を当ててみるとここまで面白い歴史があったのかと非常に楽しめる一冊。


長持ちしないこんにゃくをいつでも食べられるようにした江戸時代の発明、ギャンブラーなこんにゃく農家、安定化と値崩れなどなど。

 

コーヒーの科学

コーヒーのおいしさはどこから来るのかについて研究する本。

 

美味しい成分は抽出されやすく、まずい成分は出にくく泡に吸着しやすい。焙煎すると構造の物理的変化と成分の変化が起きる、などなど。

なぜ蒸らすのか、なぜ細い口のケトルで注ぐのかについても科学的なモデルで解説していて面白い。

 


カフェの空間学 世界のデザイン手法

カフェの空間学 世界のデザイン手法: Site specific cafe design

カフェの空間学 世界のデザイン手法: Site specific cafe design

  • 作者:加藤 匡毅,Puddle
  • 発売日: 2019/09/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

日本・世界各地にあるカフェの平面図とスケッチ。

周辺の環境と共生を目指しているカフェが多々取り上げられており、既存の生活導線に馴染むカフェ、外との境界が曖昧なカフェといった、街との一体感のあるカフェをしれて面白い。

 

 

部屋で楽しむきのこリウムの世界 

部屋で楽しむ きのこリウムの世界

部屋で楽しむ きのこリウムの世界

  • 作者:樋口 和智
  • 発売日: 2019/10/15
  • メディア: 単行本
 

きのこリウムの本。

テラリウムの中にキノコが生えてくる「きのこリウム」について、作例やそれをつくるステップ、その他コツなどが書かれている

 


D2C 「世界観」と「テクノロジー」で勝つブランド戦略

Direct to Consumerという販売モデルについて。

 

「機能」ではなく「世界観」を売る、という章がD2Cを特に表していて、ブランドをメディア化、モノを買うための意義を感じてもらおうという概念の様子。

 


この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる3

この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる 3 (カドカワBOOKS)
 

前クールのアニメ原作。1と2がアニメでやったとこなので3から読み始めてる。

聖哉がはっちゃけてて、これをアニメで見たい。

 

 

他の月w

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2019年下半期に読んだ中からおすすめ本7選

2019年も終わりに近づいてきたので、下半期の良かった本まとめ。

 

下半期も色々と読みましたが、そのうち特に良かった7冊の紹介

まずはお仕事関係の本から

 

レガシーコードからの脱却 

レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス

レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス

  • 作者:David Scott Bernstein
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2019/09/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

拡張と保守のしやすいコードを書くためには。

 

オライリーによる薄め(300ページ)の本で、コードをそこそこ書く人に向けての心構え。

いちおう『CODE COMPLETE』とか『リーダブルコード』とかも過去読んでいるんですが、この2冊と比べて納得感というか腑に落ちる感が高かった気がする。

そして、2冊と比べてもう少し抽象度の高い考え方が述べられている。

『CODE COMPLETE』では変数名とかコメントの書き方とか中心だったが、『レガシーコードからの脱却』では、スコープを小さくする、CLEANにする、テストを先に書く、など設計思想とかに近い。コードもほとんど出てこない。

 

ReactHooksつかうときはこれを読んでからにすると捗る。

実際にこの本を読んでから、今やってるプロジェクトのリファクタリングがはかどってしょうがない。

 

複雑さと共に暮らす 

複雑さと共に暮らす―デザインの挑戦

複雑さと共に暮らす―デザインの挑戦

 

D.A.ノーマンの本。『誰のためのデザイン?』が有名だがそれの続編的な本。

Web画面を作ってて、ReactとかES6とか以外のデザインとかの知識も必要になってきてるので読んだ。

 

 

現実は複雑なのだから、テクノロジーにおける複雑さは必要であり、ボタンの数を減らすとかえって使いづらくなる、という主題。

シンプルなデザインがこの頃の流行りだが、機能をそのままに見た目をシンプルにすると混乱を招く、ということをこの本を読み考えることができるようになった。

 

よく『シンプルなデザインにしよう』『もっとボタンを少なくしたほうがわかりやすいのでは』と関係者によく言われたりするのだが、それの反論をするための本。

複雑なものと混乱しているものは別だと考えないといけない。大事。

 

 

 

「ついやってしまう」体験のつくりかた 

「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ

  • 作者:玉樹 真一郎
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2019/08/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

ゲーム制作者視点でUXについて解説した本。

人はマリオの操作方法を説明なしにどうやって獲得するのか、から始まって、
ぶっ続けでやってしまうゲームの仕掛け、ドラクエにぱふぱふが出てくるのはなぜかなど、わかりやすく本自体も飽きさせないつくりになってる。

 

これ読んで、ポケモンのきんのたまおじさんが何故いるのかや殿堂入りした後にマサラタウンに戻るのかがわかったし、ASTRAL CHAINのストーリー構造もちょっと把握できるようになった。

 

ヤバい集中力 

ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45

ヤバい集中力 1日ブッ通しでアタマが冴えわたる神ライフハック45

  • 作者:鈴木 祐
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2019/09/20
  • メディア: 単行本
 

ファスト&スローの集中力特化版。

いかにして集中力を効率的・効果的に使うかについて書かれている。

 

和書では珍しくエビデンスがしっかりしている。すばらしい。
ほんとこれくらいエビデンスがしっかりした和書がぽんぽん出てくる世の中になってほしい。参考文献の多さ=本の戦闘力って考え広まってくれないかな・・・

 

読んでからタスク管理法と儀式とタスク順でドーパミンを出す方法を使ってみてるが、実際仕事が早くなってるしゲーム感覚になって楽しい。 

 

雑草が教えてくれた日本文化史 

雑草が教えてくれた日本文化史 (したたかな民族性の由来)

雑草が教えてくれた日本文化史 (したたかな民族性の由来)

  • 作者:稲垣 栄洋
  • 出版社/メーカー: エイアンドエフ
  • 発売日: 2017/10/02
  • メディア: 単行本
 

さてココから仕事以外の本。

稲垣 栄洋という方の本に下半期ハマって、何冊か読んでみてた。

 

この本は「雑草魂」という言葉をもとに、日本人はなぜ「雑草魂」という言葉にポジティブな感情を覚えるのか、日本の動植物の環境が日本人にどう影響を与えてきたか、を述べる いわゆる日本人論。

 

欧米の自然と日本の自然を比べ、日本の自然観を見ていくことで、あいまいさを大切にし、アニミズムが残り、糯と粳を分類する。そういった日本人が出来てきた背景を、雑草がおいしげるほどの自然が日本にあったからだという観点から見ていく。

 

過去にわりとそこそこの数の日本人論に関する本を読んできたが、いま一番賛同できているのがこの本。

 

世界史を大きく動かした植物 

世界史を大きく動かした植物

世界史を大きく動かした植物

  • 作者:稲垣 栄洋
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2018/06/18
  • メディア: 単行本
 

こちらも上と同著者。

 

14の植物が人と文化にどう影響を与えたかが書かれている。

 

例えば穀物が炭水化物を持つ理由。豆類がたんぱく質を持つ理由。
なぜ日本食は、ごはんとみそ汁、きな粉餅、いなりずし、と米と大豆の組み合わせが多いのか。

ジャガイモ飢饉と月面着陸の関係、などなど興味深い話がたくさんあり楽しめる。

 

転生なろう作家さんにはぜひ読んでほしいところ。

あと、著者さんがゲーム散歩でモンハンの植物について解説する動画も面白かった。

www.youtube.com

 

 

美味しい進化 

美味しい進化: 食べ物と人類はどう進化してきたか

美味しい進化: 食べ物と人類はどう進化してきたか

 

人間が食べるものの歴史。

 

ヒト族はいつからなぜ料理を始めたか、第5の味覚「うま味」発見経緯と存在する理由、ハーブやスパイスが毒として作ったものがヒトには美味しく感じられるのは、といったヒトと食物の関係を生態学と進化の観点から見ていく本。

直接料理を美味しくする知識などは書かれていないが、食料に関する知識・歴史を知ることができておすすめの一冊。

 

 

というわけで特に良かった7冊でした。

今年、最後まで読んだ本は104冊。
来年もおもしろい本に出会えるといいですね。

 

 

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