2020年11月に読んだ本

いつもの

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日本語をどう書くか

日本語をどう書くか (角川ソフィア文庫)

日本語をどう書くか (角川ソフィア文庫)

  • 作者:柳父 章
  • 発売日: 2020/07/16
  • メディア: 文庫
 

1981年に初版、今年文庫本が出ている。

日本語で書かれた文章に対する印象がガッツリと変わる本。おすすめ

 

話し言葉と書き言葉は別の言語であり、書き言葉は外国語を翻訳するために人工的に作られたという内容。

漢文のレ点のように外国語を日本語として理解するための手段として現代の書き言葉がつくられている。そのため、句読点はここ100年くらいの日本語文にしか出てこないし、文末表現の乏しい外国語を元に書き言葉が変わったので、ですますである、程度しか文を締める表現がない。

句読点を使う難しさや文末表現の少なさについて納得のいく答えが見つけられた。

 

カビの取扱説明書 

カビの取扱説明書

カビの取扱説明書

  • 作者:浜田 信夫
  • 発売日: 2020/06/12
  • メディア: 単行本
 

カビの研究者によるカビに関する研究や雑学など。

生物としてのカビをとらえたことがなかったので、過酷な環境に適応して生きるカビに対して好奇心をくすぐられた。

カビと細菌やウイルスの違いから始まり、白物家電のカビ被害と対策、スマホカバーや望遠鏡レンズ、トランペットに生えるカビなどなど。

 

 

カビはすごい! ヒトの味方か天敵か!?

カビはすごい!  ヒトの味方か天敵か!? (朝日文庫)

カビはすごい! ヒトの味方か天敵か!? (朝日文庫)

  • 作者:浜田 信夫
  • 発売日: 2019/06/07
  • メディア: 文庫
 

『カビの取扱説明書』が良かったので前著にあたる本も読んでみようと手に取ったらこちらも良書だった。

上の本よりも身近なカビについての情報が多め。

食品に生えたカビ、家に生えるカビ、それらカビとの付き合い方についてなど。

 


ユニバーサルデザインの基礎と実践

視覚障害者や高齢者といった見ることが不自由な人がどのように空間認知をしているか、視覚・聴覚・触覚から考えつつ実際のデザインにどう落とし込んでいくか。

とっつきやすくわかりやすい良書。

基礎と実践、とタイトルにある通り基礎知識と実践方法が共に載っていて参考になる

 


山と獣と肉と皮

山と獣と肉と皮

山と獣と肉と皮

  • 作者:繁延 あづさ
  • 発売日: 2020/09/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

中高生の国語教科書に収載してほしいと思える読後感。


東京から長崎に移り住んだ写真家が、両氏のおじさんと出会い狩猟に同行し、仕留めた獣を料理するまでのノンフィクション。

エッセイ調で書かれていて、非常に臨場感のある記述。

 

百戦錬磨の台所

中村好文 百戦錬磨の台所 vol.1

中村好文 百戦錬磨の台所 vol.1

  • 作者:中村 好文
  • 発売日: 2020/10/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

台所を使いこなす人のために設計された機能的な台所と、使いこなしている人と設計者の対談。

写真多数。料理が好きな人が料理を楽しむための「使い慣れた台所」感が伝わってきて良い。

 

低周波音のはなし 

低周波音のはなし (Dr.Noiseの『読む』音の本)

低周波音のはなし (Dr.Noiseの『読む』音の本)

 

日本騒音制御工学会による低周波音の特性と低周波音の苦情に対する対策が書かれた本。

日本では1-100Hzの音波を低周波音、そのうち可聴域の20Hz以下を超低周波音と呼ぶ。

 

低い音ほど聞こえづらく、人体への影響も高周波音と比べて低い様子。

おじいちゃんの耳鳴りも「どこかから騒音が来ている!なんとかしてくれ」みたいな相談としてくるらしく、研究員の苦労も漏れ見える。


プロ司書の検索術

情報を探す方法について。本や情報を探すためのサイト紹介がメイン。

大学付属の図書館司書の方が書いてて、論文を書くための情報探しに役立ちそう。

 

 

他の月

 

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2020年10月に読んだ本

いつもの。 

 

都市で進化する生物たち

進化は思った以上に短いスパンでおきていて、都市という特殊な環境で有利に生きていくために姿や行動を遺伝子レベルで変化させているという内容の本。良書。

重金属を羽から排出するハト、蛍光灯で効率よく狩りをする蜘蛛、沐浴中のハトを食べるようになったナマズなど。

 

街で見かけるスズメやカラス、ノラネコや用水路の魚、飛んでる虫。そんなありふれた生物も、環境への適応がうまくいった生存競争を生き抜いた生き物なんだなとこの本を読んでからかんじるようになえい、そういった都会に住んでいる生き物に目を向けることが増えた。

 

料理に役立つ香りと食材の組み立て方 

こちらもよかった本。香りを料理にどう生かすかについて。

 

香りとは何かから始まって調理法や抽出法、文化に至るまでを解説している。

香り成分は移せること、なぜ移すことができるのか、そして香りを移して映える料理の作例。油・アルコール・酢などそれぞれ書かれていてかなり実践的。

 

 

揚げて炙ってわかるコンピュータのしくみ

揚げて炙ってわかるコンピュータのしくみ

揚げて炙ってわかるコンピュータのしくみ

  • 作者:秋田 純一
  • 発売日: 2020/08/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

タイトル通りの本。基盤を揚げた写真が出てきたときはマジかってなった。

 

コンピューターの概略について話した後、基盤を揚げて炙って半導体チップを取り出して観察する。内容がしっかりしつつもわかりやすいので、非情報系のプログラマが基礎を学ぶ本としてもお勧めしやすい。

 

 

多肉植物の水栽培

多肉植物の水栽培

多肉植物の水栽培

  • 作者:米原政一
  • 発売日: 2020/09/29
  • メディア: Kindle版
 

サボテンを水耕栽培する本。根を2mmほど残してカットしてから2-3日乾かすのがコツっぽい。

 

サボテンには水をあげないもの、と思い込んでいたので水につけちゃっていいんだという発見があった。

 

宇宙食 人間は宇宙で何を食べてきたのか

宇宙食の歴史。宇宙食初期の話から最近の宇宙食事情まで。

チューブ状の食事は宇宙で食品を飲み込めるのかがわからなかった50年前ごろの話。現在はNASAが幅広いラインナップを出している。

後半はNASAとロシアが宇宙食のイニシアティブを持っていたところに日本食を食い込ませるための話。執筆当時に認定された宇宙食が製造会社と共に載っていて、普通にスーパーに並んでいるものが容器だけ変えて宇宙食になってるんだなという実感を持った。

 

古代の食生活

古代の日本人が何を食べてきたかについて。

食物は食べてしまうので古代の食生活を調査することは難しいと考えられているが、日本に限っては資料が残っているので結構推察できる、なので見ていこう。という本。

 

西暦700年ごろの食事についてここまで資料が残っているのかという驚きがあった。

奈良・平安時代の文献がここまできちんと残っているの改めてすごいよね。

 

食を支えるキッチングッズ

キッチン用品のサーベイ。論文っぽい感じの体裁。

台所の歴史から始まり冷却保存の変遷、各調理器の動作原理など。

 

100年後の人たちが「2018年にはこういう調理文化を持っていたのか」と調査するときにすごく有用そうな本。逆に現代に生活している私たちにとっては、すごくあたりまえのことを難しい文体で書いてるなという印象かも。

 

にっぽんの美しい民藝 

にっぽんの美しい民藝

にっぽんの美しい民藝

  • 作者:萩原健太郎
  • 発売日: 2020/09/05
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

日本各地にある民藝品の展示施設や購入できる場所を紹介する本。

「民藝」という言葉ができてからまだ100年経ってないと前書きに書いてて、民藝品をめでる文化が思ったより歴史が浅いことに驚いたりした。

 

 

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2020年9月に読んだ本

 いつもの

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WORLD BEYOND PHYSICS:生命はいかにして複雑系となったか

この世界は機械ではない。ねじ回しのすべての使い道を列挙できないのと同じように生命の進化についても事前に言い当てることはできないのだ、という本。

 

ラプラスの悪魔という、ある瞬間における全ての物質の力学的状態と力を知ることができるなら未来を見通せる、という概念を理論生物学者が反論していく。

例えばアミノ酸には20種類程度しかないこと、心臓の機能は血液を送ることであって赤いことやドクンドクンと音を立てることは機能ではなく因果的結果であること、心臓が臓器として存在するのは1つの因果的結果を機能として利用できることに気づいたからであること、など。

 

確実に良い本だが消化しきれてないので後日読み返す。

 


改訂新版 人間 この未知なるもの

改訂新版 人間 この未知なるもの (単行本)

改訂新版 人間 この未知なるもの (単行本)

 

人間とは何か。その概略を示そう、という本。

原著が85年前に書かれたものらしいのだが、数年前の本と言われても違和感はない。

 

内容としては人間の身体はどう動いてるかとより良い人間になるにはどうすればいいか。

人体のしくみ、みたいな本とリチャード・テンプラーのRulesシリーズが合わさったみたいな本だなと思った。

 

わさびの日本史

わさびの日本史

わさびの日本史

 

日本固有の植物であるわさびの歴史を、飛鳥時代から現代に至るまで追っていく。

 

ちょっと良いわさびを買いたくなる本。

日本で栽培が始まった作物ってすごく少ないらしく、わさびは数少ない日本発の栽培種の1つ。

利用のはじまりもよくわかっておらず、飛鳥時代から取引の記録っぽい木簡が発掘されたのが記録上一番古いとのこと。

江戸時代に寿司ブームと徳川の力で流行ったが、現代では需要が減っており、後継者がいなくなると後継者と一緒に栽培種が消えてしまう問題が起きてるとのこと。

 

 

日本菌類百選

日本菌類百選:きのこ・カビ・酵母と日本人

日本菌類百選:きのこ・カビ・酵母と日本人

  • 作者:日本菌学会
  • 発売日: 2020/08/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

日本菌学会が出版する日本に分布するキノコ・カビ・酵母などの菌を100種紹介する本。

1ページ1種でその菌に詳しい人が特徴や見分け方、利用法などを寄稿しまとめている。

 

「このキノコは食べられるよ」と堂々と書いてる本はかなりレア。

だいたいのキノコ本は ※キノコが食用に適するかは専門家の指示に従ってください みたいな注釈で濁してるので。さすが専門家による本といった感じ。

 

とうがらしの世界

とうがらしの世界 (講談社選書メチエ)

とうがらしの世界 (講談社選書メチエ)

  • 作者:松島憲一
  • 発売日: 2020/07/09
  • メディア: Kindle版
 

とうがらしの研究者による、世界のバラエティー豊かなとうがらしとその使われ方を紹介する本。

 

辛さにつよいタイ人でもやっぱり辛いものは辛い、らしい。辛味に鈍感になったわけではなく辛味に耐える能力を獲得したとのこと。

あとは案外チョコととうがらしが合うとか、とうがらしの辛い部分は隔壁(中にある壁っぽいスジの部分)だけで種や果肉にカプサイシンは基本的に存在しないとか。

 

Q&A はじめよう!シカの資源利用

Q&A はじめよう!シカの資源利用

Q&A はじめよう!シカの資源利用

 

シカを資源として活かすには、をQ&A形式で答える本。

 

獣害を減らしていくためにどうすればいいかが端的にまとまっているので、シカに困っている自治体で回し読みするのにちょうどよさそうな感じになっていた。

保護区・狩猟区・資源利用区に分ける、ジビエだけでなく皮革や角を活用する、海外での成功例などが書かれている。

 

ことばのトリセツ 

ことばのトリセツ (インターナショナル新書)

ことばのトリセツ (インターナショナル新書)

 

言葉の語感について。

ブーバキキ効果のように音が人に与える印象の違いについて考察していく。

 

 

芸術家のすまいぶり

芸術家のすまいぶり

芸術家のすまいぶり

  • 作者:中村 好文
  • 発売日: 2019/10/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

アーティストの住まいとアトリエを取材する連載がまとめられた本。

THE 仕事場といった空間だけでなく、私空間まで。

 

写り込んでいる日用品的な小物にアーティストならではの審美眼を感じた。

 

PRIMITIVE TECHNOLOGY 

同名のYoutubeチャンネルの著者による解説。

www.youtube.com

石・木・草と言った森にあるものから、斧やカゴ、小屋や窯を作るチャンネル。

上半身裸のお兄さんが無言でもくもくと作業をする動画なので、何をしているのかやどういう構造になっているのかなどが雰囲気でしかわからなかったが、この本では図で解説していてより理解しやすい。

 

 

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