いつもの。今月は珍しく仕事関係の本がおおめ。
かたちには理由がある
かたちには理由がある (ハヤカワ新書 010)秋田道夫(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4153400106
LED式薄型信号機をデザインしたひとのデザイン論。
プロダクトデザインという仕事をするにあたって意識している事柄について語っている。
アートではなくプロダクトデザインに軸を置いているだけあって、堅実なデザイン論だなという印象を受けた。
各章のタイトルに含まれている「素敵な妥協」「研ぎ澄まされたふつう」「腑に落ちた日常」というキーワードは、これからなにか作っていくにあたって参考にしていきたい。
プロダクトデザインのスタイリング入門
プロダクトのスタイリングプロセスをステージ別に解説する本。電気ケトルを例にしながら、プロダクトのコンセプトスケッチをどのように描いていくかの一連の流れが書かれている。
おそらくプロダクトデザインの会社に入った新入社員が参考資料として読む本で、立体物のデザインってこういうふうに行われるんだと感心しきりだった。特にプロポーションの章はWeb画面を作る際にも役立ちそう。
物価の歴史
物価の歴史平山賢一(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4502509612
古バビロニアの時代や大航海時代、日本では江戸時代や戦前戦後など、幅広い時代にまたがってそれぞれの時代に起きたインフレ・デフレといった物価の変化を見ていく。
数千年も昔から実質賃金の動向が社会の課題だったという話や、物価の変動は一定周期に訪れているという説、エネルギー革命による物価の上昇圧力が緩和されたという歴史を興味深く読んだ。
世間の物価の推移についての話は戦後からの話になりがちだが、近代150年のスパン、あるいはもっと長期的な視野でみると、また違った見え方になるものなのだなと感じた。
注意を操る心理学
人はなにを目で追うのか、どういう場合に認識から漏れやすいのか。
交通事故やマジックショー、脳損傷の事例など多角的な視点から、人の注意のクセを見ていく。
ある物体がなにかを知るためには、その物体を構成する「組み合わせブロック」のすべての情報にアクセスしなければならないという話がとても分かりやすかった。 「赤色」に反応するニューロンと「四角」に反応するニューロンは別物でそれを組み合わせて物体を認識するが、結合を間違うこともあるしノイズが入ると認識に遅延が起きるというのはさまざまなことを示唆する研究だなと感じた。