いつもの。
並行宇宙は実在するか
並行宇宙は実在するか――この世界について知りうる限界を探る松下安武(著),野村泰紀(監修) .https://www.amazon.co.jp/dp/4622097699
マルチバース宇宙論について。宇宙は無限か有限かといった話から超ひも理論が予言する宇宙、どうすれば並行宇宙の存在が立証できるのかといった話まで語られる。
かなりわかりやすく解説されていて、これまで泡宇宙という概念にピンと来てなかったがこの本を読んでようやくイメージが付くようになった。
宇宙関係はまだ仮説や予言の段階の説がたくさんあるが、今後生きているうちにどこまで解き明かされるのだろうか。
社会は「私」をどうかたちづくるのか
社会は「私」をどうかたちづくるのか (ちくまプリマー新書 487)牧野智和(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4480685162
社会学の入門書として書かれた本。自己と社会の関係について。
アンケートから見る自分らしさ、過去語られてきた社会学的自己論。現代社会で自己がのどのように語られるのか。自己と社会の関係についての研究や理論を概観していく新書。
「私ってなんなんだろう?」という考えに「私は私をどう語るよう影響されてきたのだろう?」という視点を加えるのに良さそうな本。
それはそれとして、『日常に侵入する自己啓発』の続編を書くかもという匂わせをしていて、出るのであれば読みたい。
トコトンやさしい段ボールの本
今日からモノ知りシリーズ トコトンやさしい段ボールの本斎藤勝彦(監修),レンゴー株式会社(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4526076066
段ボールの歴史や段ボールの作られ方、機能性を持たせた段ボールの開発など基礎式が一通り書かれている。
1年間で琵琶湖20倍の広さを生産しているという話や中に入れるものによって必要な強度が変わるという話。 日本ではリサイクルシステムが発達しダンボールの回収率が95%となり、段ボール材料は段ボールと言えるまでになっているという話。耐水性を持たせながらリサイクルができる段ボールも制動されている話など、幅広く書かれている。
生活の一部に組み込まれているものの作られ方や強み弱みを知っておくと諸々捗るので良い。
インフラメンテナンス大変革
インフラの老朽化と人材不足が進行している日本でインフラ危機に対抗するための建設関係のDXを紹介する本。
橋梁の重要度を貨幣価値で表現する試み、鋼材腐食をレーザー打鍵で診断する技術、3Dプリンターによる河川工事の期間短縮などなど。
様々な技術が開発されているが、既存の試験方法と噛みあわない場合や過剰に説明を求められる場合があるなど、良い技術があっても導入に際して規則や感情の障壁があるのはどこも同じなんだなと思った。
生成AIのしくみ <流れ>が画像・音声・動画をつくる
生成AIのしくみ 〈流れ〉が画像・音声・動画をつくる (岩波科学ライブラリー 328)岡野原大輔(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4000297287
画像生成をはじめとした生成AIに関する生成のしくみについて解説する本。
「流れ」というワードをベースに、インクの拡散を逆再生するように画像を生成する、という概念を解説していく。 画像の生成が主でLLMについて知りたい人向けの情報はないことは注意だが、生成AIがどういう仕組みで成り立っているのかを知りたい人向けには良さそう。