いつもの。
「複雑系」入門
「複雑系」入門 カオス、フラクタルから生命の謎まで (ブルーバックス)金重明(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4065316243
カオス、フラクタル、ライフゲームといった近代のパラダイムがなぜ注目されているのか。そして、これらのパラダイムで科学がどのように発展していけるかについて。良書。
カオス、フラクタルについてはなんか数学者たちが注目しているらしい、ライフゲームはときどき実装しているひとがいるな、くらいの認識であった。この本を読んでようやくそれらがなぜ注目するに値するのかの一端を知れた気がした。
これらの複雑系と呼ばれる領域で見られる「カオスの縁」のおもしろさと、そのカオスの縁にいるであろう生命についての議論を非常に興味深く読ませてもらった。
テスト自動化実践ガイド
テスト自動化実践ガイド 継続的にWebアプリケーションを改善するための知識と技法末村拓也(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4798172359
Webアプリでの継続的なテストについて。
自動テストに何を求めるべきか、どのようにテストを書いていくか、そして自動化したテストをどうメンテナンスしていくかについてわかりやすく書かれている。
私も6月にE2Eテストについての書籍を出版したので、E2Eテストについて語る会をNode学園にて共同でさせていただいた。 正直なところ、執筆前にこの本が出版されていたら先のE2Eテストの本を出版しなかったかもなと思えるくらいにはしっかり書かれている。時期がかぶってよかったのかもしれない。
もっと調べる技術
もっと調べる技術: 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス2小林昌樹(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4774408328
レファレンス技法の紹介。「○○を調べるには、××と△△のツールで、□□っぽく検索するとよいよ」という内容が章ごとに紹介されている本。
リニューアルされたNDLサーチとデジコレの紹介、人物・店舗の歴史を調査するには、言葉の流行りすたりや来歴を調べるには、と扱うコンテンツも幅広い。
しっかりとした調べ物学習をするにはどうすればいいのかの事例集としてもとても参考になる。
続編として書かれた本のようなので、前の本も読んでみたい。
人類は宇宙のどこまで旅できるのか
星間旅行を行うために必要な要素や技術の模索と解説。
隣の恒星に向かうのがどれだけ時間が掛かり難しいのかという問題から始まり、そこへ向かうための推進システムはなにが適切かといった実現に向けてネックとなっている要素を紹介している。
いきているうちには無理そうだが、可能性という意味では遠い将来に旅立つ人がいるのかもな、という気持ちになった。
ナットとボルト
ナットとボルト 世界を変えた7つの小さな発明ロマ・アグラワル(著),牧尾晴喜(翻訳) .https://www.amazon.co.jp/dp/4794227256
釘、車輪、ばね、磁石、レンズ、ひも、ポンプというテクノロジーの根幹を支える発明の歴史と派生品について。
「ナットとボルト」という語が英語で何かを機能させるために欠かせない小さな部品や要素を意味する慣用表現となっているようで、釘から派生した留め具として紹介されている。
テクノロジーの必須要素になりうるのはなにか、を考えるいい機会になった。