いつもの。
水と清潔
水と清潔——風呂、トイレ、水道の比較文化史 (朝日選書1043)福田眞人(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4022631341
「清潔」に対する文化の違い。ガンジス川での沐浴、イスラム教とキリスト教の清潔さにおける対立、江戸時代の銭湯の様子など。
インドでは動く水を清浄、動かない水を不浄とみなすので、汚いガンジス川を清浄で聖なる水と考える。 洗礼で振りかけた神聖な水を生涯身体に取り置くため体を洗おうとしなかったキリスト教の聖人たち。 仏教伝来とともに入浴が推奨され、鎌倉時代には一般人に無料で風呂を開放している日本、などなど。
清潔さという健康に関するものであっても文化によってここまで大きな違いがあるのかという驚きがあった
調べる技術: 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス
調べる技術 国会図書館秘伝のレファレンス・チップス小林昌樹(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/B0BSMVPJCT
レファレンス技法の紹介。続編を先月読んだのでこちらも読んだ。
時代による日本文献の残存率や細目の充実度合といった調べる上で役立つ知識や、窓口で聞かれたことをどう調べていたのかといったノウハウが書かれている。
特にレファ協DBを、各担当者がどのような「検索戦略」を用いたのか参考にする事例集としてひくという方法はとても使えそう。
サピエンス前史
サピエンス前史 脊椎動物の進化から人類に至る5億年の物語 (ブルーバックス B 2255)土屋健(著),木村由莉(監修) .https://www.amazon.co.jp/dp/4065352509
生物の進化史の中から人類に関係のあるものだけを辿っていく本。
もっとも古い脊椎動物が登場したときに持っていた器官である眼を【第1の特徴】として70の特徴を道標として解説されていく。
ホモ・サピエンスが出現するまでの道のりで他の種とどこで分かれていったのか、別れるときにどんな特徴を獲得していったのかが書かれている。
学芸員しか知らない美術館が楽しくなる話
学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話ちいさな美術館の学芸員(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4863113927
学芸員の仕事内容について。展覧会が始めるためのスケジュールや普段どういうことをしているか、美術館にまつわる職種にはどういうものがあるかなどなど。
展覧会を行うにあたって出品物交渉をどんな感じにしているかとか、図録をどうつくっているのかとかの実体験っぽい話を面白く読んだ。
おせっかいな化石案内
おせっかいな化石案内: 見えないものが見えてくる! 古生物の観賞ポイントを解説してみた芝原暁彦(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4416623127
化石を展示している博物館の紹介。
リニューアルした福井恐竜博物館に始まり、各地で化石を展示している博物館と目玉展示が紹介されている。
展示をどのように工夫しているのかであったり、その化石が展示されている地域の地質などを解説している。