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2019年6月に読んだ本

今回いい本が多かった気がします。

 

 


性と愛の脳科学 新たな愛の物語

良書。人を選ぶけれどもハマる人にはすごくハマる。

性的関心、子育て、絆に関する脳の化学的性質を探る本。


ジョン・マネーの研究、ジャケットフェチのラット、オキシトシンの転用、どれをとっても興味深く真新しい。

あまりに化学的で、恋におちるのも愛に溺れるのも脳内の化学物質によるものだという論調に反感を持つ人もいそうだが、「ストレスはコルチゾールによるものだ」と割り切ってる私にはワクワクしながら読める本だった。

 

ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと

デザインを通じたブランディングについて。

ブランディングが必要なのはわかるが、そもそもブランディングとは?から始まり、形にするまでが具体的なステップで書かれている。

読み終えてから数日後に再度手に取って、文中のExerciseを参考に仕事でやっているプロジェクトについて考えてみたのだけれども、プロジェクトに対するスタンスやどういうイメージを持っていたのかが整理される感じがした。

 

読みたいことを、書けばいい。

自分の読みたいものを書け、という本。

普通の文章本には、だれが読むのかを考えてそのターゲットに向けて話すように書こう、みたいなことが書かれている。

しかし、他人の評価を気にしてもつらいだけ。文章を最初に読むのは自分なのだから自分が読んで面白いものを書こう、というスタンスで書かれている。

そして、この本もそのままのスタンスで書かれていて、読んでて気持ちのいい一冊。


<反>知的独占

特許と著作権といった知的財産権が本当に作者や社会の利益になっているのかを議論する本。

著書名で気づくと思うが、知的財産に対するアンチテーゼな本になっていて、特許はイノベーションを阻害するし、著作権が著者の利益にはならない、ということを様々な例を出しながら述べている。

私にとっては、CentOSが広まってるのにRedHatはなぜこんなに成長できてるのか、という例がとてもしっくりきた。

知的財産権にまつわるバグを垣間見れた気がするので、この誤謬をハックできないものかと読みながら考えていた。

 

働き方2.0vs4.0 不条理な会社人生から自由になれる

成果主義(2.0)とフリーエージェント的な働き方(4.0)の比較を中心に、これからの働き方について考える本。

エンジニアとして生きていくためにギバーとしてふるまうのはいい戦略に思えるので試してみたい。

 



歌は録音でキマる!

レコーディング・スタジオで行われているレコーディングの手順や音の調整についての指南書。

門外漢の私でもいい本だとわかる。

普段聴いてる音楽がどのように洗練されていってるのかを垣間見れて非常に興味深かった。

 

マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する

前半はマルクス・ガブリエルの日本旅行記、後半にロボットやテクノロジーとの共生について対談が行われる。

 

 

似ている英語

例えばapeとmonkeyはどう違うのか、centerとmiddleの違いは何か、ということを大きな写真でイメージとして教えてくれる本。

見ていて楽しい一冊。

 

茶楽 世界のおいしいお茶・完璧な一杯のためのレシピ

文化や歴史、種類など、茶を理解するための写真多めな解説本。

お茶についての本はいくつか読んできたが、この本は世界各国の文化や歴史が特に詳しい。

お茶の本って茶道とか茶の道具に行きがちな気がするが、この本はアメリカ人が書いたからか、世界の茶と文化の紐づきとか産地ごとの違いとかに詳しいなと感じた。 



展示のデザインアルバム

特別展示会で展示の流れをどう作ったのか、イメージ集と実際の会場マップを並べた本。

展示物そのものでなく展示の流れをまとめた本は珍しい気がする。

 

プレイ・マターズ 遊び心の哲学

遊びについての考察。

遊びにはどういうものがあるか、遊びはなにをもたらしてきたか。

 

フューチャー・プレゼンス

ライター視点のVR。

VRはコミュニケーションをより親密にする可能性があるぞ、ということがWIREDっぽい書き方(よくこんなふうに括弧でわき道にそれる)で書かれる。

VR全くやったことない人がVRってどんなのだろうと想像するための一冊という感じ。

日常的にVRで遊んでると、何を当たり前のことをいまさら・・・くらいの感覚になってしまった。

 

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