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2019年4月に読んだ本

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瞬間のちから

 記憶に残る瞬間をいかに作り出すか。思い出に残る瞬間、あの時から人生が変わったと呼べる瞬間を作り出すためには。

良い本なのだけど、びっくりするくらい話題になってない。

思い出に残るイベントを起こすと顧客満足度にどれだけポジティブな影響を与えるのか、節目をきちんと祝うとどれだけ社員のモチベーションがあがるのかなど。

 

なぜ科学はストーリーを必要としているのか

こちらも良書。
生物学教授(終身在職権)をやめて、ハリウッドに移って脚本家・監督に転身した人が書く、
科学論文にハリウッド映画の構成を用いて、科学的ながら興味を引く話の仕方、序文の書き方について。

科学に興味を持ってもらえない、プレゼンが退屈だと感じる、という問題を解決するための構造とその背景解説。
紹介されているABTテンプレート(そして、しかし、したがって)がとてもシンプルで使いやすい。

 

台所にこの道具 

日本の良い台所道具を紹介する本。
あとがきにある「レシピありきから、道具ありきへの料理」という表現がしっくりくる。

さわらのおひつ、丸網が欲しくなってる。

 

DaVinci ResolveカラーグレーディングBOOK

映像の色調補正について。
取った動画をぱきっとした感じにするにはDaVinci Resolveをどう扱えばいいのか。
前半は事例紹介、後半で具体的なソフトの使い方など。
事例の1つにアジカンのMVが出てきてびっくりした。

あと、事例の中で紹介されていたいったんモノクロにしてからコントラストを調整するというのは写真加工にも使えそう。

 

ドールハウス-ヨーロッパの小さな建築とインテリアの歴史-

1600年代につくられたドールハウスから始まって現在のものまでの歴史を概観。
400年前につくられた木製のドールハウスがこれだけきれいに残っているのだなぁとおもうと感慨深い。

芸術的な価値だけでなく、当時の生活を研究する資料としても活用されているのだとか。

古くは使用人への教材として使われていたとか、ドールハウス製作業者がいなかったので本職の大工さんがつくったとか、そういったうんちくも含めて興味深く読んだ。

 

神話のマネジメント

ビジネスのライフサイクルについて。 『成功者の告白』のベースになってるメソッドっぽい気がする。

 

欲望の資本主義2―闇の力が目覚める時

同名番組の書籍化。2つの対談の文字起こし。

 

健康帝国ナチス

ナチスドイツのがん研究について。

ファシズムが描くライフスタイルが現在の理想的な食生活と似ていること、ナチスドイツ時代のがん研究が現代の治療に役立っていることを述べる。

 

引き算のデザイン

ミニマルデザインなプロダクトの作例集

 

心に響く皇室の所作

皇室ジャーナリストが皇族の所作や心配りを伝える本。

陛下のエピソードがたくさん入ってるので、退位にからめて読んでみるのも良いかと。

マナー本としても下手なマナー本よりおすすめできる。