いつもの。
おみくじの歴史: 神仏のお告げはなぜ詩歌なのか
おみくじの歴史: 神仏のお告げはなぜ詩歌なのか (583) (歴史文化ライブラリー 583)平野多恵(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4642059830
おみくじが古代からどういう変遷を辿ってきたのか。おみくじにはなぜ和歌や漢文が書かれているのか。
大吉や凶と書かれている部分に注目して読む人が多いが、メインはそこでなく和歌やメッセージの部分だよ、ということを各時代ごとの変遷を見ながら解説してくれる。
占いたい人が自作のくじを作っていたところから始まり、平安時代には神聖なお告げを受け取るために神仏の前でくじを引く例が増える。
仏菩薩のお告げを漢詩で表した漢詩みくじが中国から伝わり、和歌への変化と江戸時代での発展を経て、明治維新にリセットされた。
神は人に和歌でお告げを示してきた。おみくじの和歌を通して神と人とがコミュニケーションを行ってきた、というのが非常に新鮮な視点で合った。
また年末あたりに読み直しておきたい。
古生物水族館のつくり方
古生物が現在社会に出現したらどういう水族館を設計するか、というテーマで古生物学者と水族館飼育員の協力のもと書かれた架空の水族館の案内本。
メガロドンやアノマロカリス、フタバスズキリュウのような古生物に対して、こんな水槽を用意してえさや飼育方法はこうしています、といったテイストで書かれている。 巻末の注釈にどうしてそんな飼育方法をとるのかが監修者のコメントと共に書かれていて飼育と古生物の専門知識が詰まっている。しおりを2つ用意していったりきたりしながら読んだ。
古生物動物園のつくり方
古生物が現在社会に出現したらどういう動物園で飼育するか、というテーマで古生物学者と動物園の協力のもと書かれた架空の動物園の案内本。
デイノニクスやステゴザウルス、ナウマンドウやティラノサウルスのような古生物に対して、どういった飼育ゾーンをつくるか、安全をどう確保するかを水族館編と同じテイストで書かれている。 こちらも巻末の注釈に飼育と古生物の専門知識が詰まっている。 水族館編よりもARKでよくみる生物が多めなので、ゲームとの違いをより楽しめた。
災害の環境史
災害の環境史: 科学技術社会とコロナ禍 (京都大学「立ち止まって、考える」連続講義シリーズ 02)瀬戸口明久(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4779517753
災害と科学技術社会の関係性について。 監視の科学技術が配備されデータ化された自然と付き合いながら、人間社会の内部から発生する災害に対して対応を都度行っているのでは?という世界観を述べる。
コロナ禍で行われたオンライン講義をもとにしている。
読書が苦手だった司書が教える 世界一かんたんな図書館の使い方
読書が苦手だった司書が教える 世界一かんたんな図書館の使い方つのだ由美こ(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4798070955
これまで本を読んでこなかった、図書館の使い方がわからないというひとむけの図書館の利用案内本。
読書の習慣がなかったので本をどう探せばいいのかがわからなくて困ってる、という話は聞くのでそういう人におすすめしやすい。