いつもの。
『取材・執筆・推敲』
ライターが原稿を作り上げるまでの流れについて書いた本。今後も繰り返し読むことになりそうな本。
執筆とは「取材の翻訳」、文章構成の考え方を桃太郎の絵本から学ぶ、推敲は過去の自分への取材、などが特に印象に残っている。
ヒトという種の未来について生物界の法則が教えてくれること
ヒトが生物全体の中でどのような立ち位置にいるか。
生物学者から見た環境問題とヒト種の未来が書かれている。生物種全体で見たときの各生物種の割合、生息域、進化圧を見ながらヒト種がこれからどういった外圧を受ける可能性が高いかを考察していく。
寄生体から逃れるためのグレートジャーニー、ヒト種が生活する気象条件、ヒトにとって有害となるような進化圧、などなど。
新しいヒューマンコンピュータインタラクションの教科書
HCIの概要と関連する要素の紹介。HCIについて学ぶときの1冊目によさそう。初学者向けである程度知っていると物足りない。
感覚器、制約、シグニファイア、行為の7段階、デザイン4原則、ピークエンド。そういったHCIに関連する単語の概要を紹介している。
自己啓発の罠
強制された自己啓発とそれを推進するテクノロジーについて。
自己啓発が選択肢ではなくなり、自己啓発をしていないと怠け者とみられるようになったという問題提起から始まる。数値化し改善を促すテクノロジーが啓発をさらに後押ししてきたこと、自分を変えるよりも社会を変えることが必要だ、と続く。
タイトルからメタ自己啓発の本かなと思ったら、自己啓発批判とテクノロジー批判が多めの本だった。もう一歩踏み込みが欲しい感じ。
資本主義の先を予言した史上最高の経済学者 シュンペーター
シュンペーターの思想をアントレプレナー向けに紹介する本。
ビジネススクール的な言い回しと度重なる自著の紹介は辟易とするものの、シュンペーターの思想の概略とケインズとの比較は理解しやすかった。
資本主義の先についての話が気になるので、そのあたりを述べたちゃんとした解説書か原本を読んでいきたいところ。
くらしのための料理学
日常の料理に関する考察。
ケハレ、素材のブレを前提とした和食、予測誤差が味覚のおいしさを生む、など。