いつもの。
新種発見! 見つけて、調べて、名付ける方法
新種発見! 見つけて、調べて、名付ける方法馬場友希(編集),福田宏(編集) .https://www.amazon.co.jp/dp/B0BQBBDT2V
新種発見のエピソードを、新種を発見した研究者や一般の人それぞれが数ページずつ語る本。
新種をどうやって発見したのか、その新種の生態、発見したあとの道のりなどの体験を寄稿してもらいまとめた本。
その分野でどれくらい新種が見つかりやすいのか、どうやって分類していくのかなど論文に載ってこないエピソードもたくさんで楽しい。
中学校の図書館とかに置いておいてほしい感じの本。
外来種は本当に悪者か?
外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILDフレッド・ピアス(著),藤井留美(翻訳) .https://www.amazon.co.jp/dp/B01MED6D6A
外来種を認めるタイプの環境保護。古い時代の自然を復活させようとする無意味さについて。
外来種によって多様性が高まることで生態系は豊かになる。誤った前提にもとづく新入生物学。田園地帯よりも産業放棄地に豊かな野生生物が息づくなどなど。
『自然は受け身でかよわいものというロマンティックな幻想を、私たちはそろそろ捨てなくてはならない。』というのはヨーロッパ圏っぽい自然のとらえ方だなとは。こういう前提で押し売りみたいな自然保護施策が行われるのかも。
特に驚いたのは、手つかずの自然というのはほぼ神話で、アマゾン川の熱帯雨林にすら過去に都市があり、ジャングルのあらゆる特徴は人間が作り出したものとかのあたり。
化石になりたい
自分を化石として残すにはどうすればいいのか、というテーマで化石の種類とそのでき方を見ていく。
よく見るタイプの化石から始まり永久凍土、琥珀、タール、コンクリーションなどなど。恐竜やアンモナイトの化石だけでなく、イヌやヒトの化石もカラー写真で出てくる。特に湿地から出てきたヒト標本は「ご遺体」という感じが生々しい。
化石って思った以上にバリエーションがあるんだなという感想を持った。
ウエストがくびれた女は、男心をお見通し
ウエストがくびれた女は、男心をお見通し (WAC BUNKO)竹内久美子(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4898318428
動物学から見た男と女、として人間のモテ、浮気、皇族などをあつかう。メールマガジンをまとめたもので内容が多岐にわたる。
ポリコレ棒をへし折るような研究が多数紹介されているので、へし折るための研究を知るのにもよさそう。
個人的に興味深い項目だったのは以下あたり。
- 集団免疫を獲得するための祭り
- WHRが低い女性は目だけで感情を読むテストのスコアが高い
- 異性の顔に自分の顔の要素が22%入っている顔が突出して魅力的
- 戦闘と父系制社会/母系制社会
- 種の保存という幻想
- 去勢すると寿命が延びる
ひとまずは、私と2割ほど顔が似ている女性がいないか探すことにしよう。
セキュリティの心理学
セキュリティの心理学: 組織・人間・技術のマネジメント氏田博士(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4303729302
セキュリティに関する心理学系の知見を列挙していこうとする本。
ヒューマンエラー・犯罪心理学などを取り扱い、最終的には社員への教育・訓練が必要と締める。
これ読んでセキュリティ対策ができるようになるかと言われるとノーではあるが、心理学とセキュリティを結び付けられないか模索するときに表面をさらっと眺めるには良いかもしれない。