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2023年02月に読んだ本

いつもの。

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ヒトは<家畜化>して進化した 

thumb ヒトは〈家畜化〉して進化した ブライアン・ヘア(著),ヴァネッサ・ウッズ(著),藤原多伽夫(著)&0その他https://www.amazon.co.jp/dp/B0BP13TB8G

自己家畜化したヒトと家畜化した生物に起きる変化について。良書。

前半では犬とキツネなどの家畜化を通して、家畜化が協力行動やコミュニケーションといった認知能力の点で有利になること、自制能力がすぐれ、寿命が長くなり、ストレスホルモンの濃度を下げることが示される。

後半では、ヒトは「集団内の見知らぬ人」に対して友好的に接するが他集団に対しては攻撃的になることを示す。

特に、自分たちが非人間化されていることに気づくと、今度は相手を非人間化するようになり負のループが生まれてしまう。邪悪な部分を抑え寛容さをあげるためには他集団の他者と接する機会だ、ということを述べた一冊。

過去にも自己家畜化やネオテニーについて述べた本はいくつか読んだが、平和な社会をつくるうえでの自己家畜化によるデメリットとそのデメリットを抑えるための施策まで言及しているのは珍しく、とても参考になった。

創造性をデザインする 

thumb 創造性をデザインする: 建築空間の社会学 牧野智和(著)https://www.amazon.co.jp/dp/4326654341

空間設計がユーザに与える影響、建築の社会学について。 学校建築・オフィスデザイン・公共空間のデザインを見ながら、空間設計がヒトのふるまいをどう促しているかを見ていく。

学校建築が過去どのような批判にさらされ、現在どのように変化しているのか。同じ視点でオフィスデザインをみたときにどのような施策が打たれているのか。

現状は、"個々人が何をどう感じ、どう考えるかが尊重されて強い統制が避けられ、「創造性」へとつながっていくような自発的ふるまいが促されるという働きかけ" を重視して空間が設計されている様子。

会社員の1人としては、流行りのクリエイティブ・オフィスなるものがどういった理論武装をして構築されていったのかを興味深く読んだ。

世界のヘンな研究

thumb 世界のヘンな研究 世界のトンデモ学問19選 (単行本) 五十嵐杏南(著)https://www.amazon.co.jp/dp/4120056171

風変わりに感じる研究について紹介していく本。サーフィン工学から始まり、ウマの科学や芝生の科学、大麻の化学分析やアーユルヴェーダなどなど。

お国柄や地域に根付いた研究を各研究者に詳細を尋ねながら紹介している。読み物として面白い。

同著者のイグノーベル賞について解説した本を前に読んだときにも思ったが、「なんでこんな研究を?」をとっかかりに地域・環境の諸問題について考えさせるのがうまい。中学校の図書館に置いてほしい。

地図記号のひみつ 

thumb 地図記号のひみつ (中公新書ラクレ) 今尾恵介(著)https://www.amazon.co.jp/dp/B0BR5VTQPN

地図記号がどのように変遷していったか。温泉、寺・神社の記号に関する雑学から始まり、桑畑の記号の廃止、ダムの表現、行軍への対応が反映された道路表現などなど。

暮らしの変化にあわせあ地図記号の変遷と雑学をたくさん知れる一冊。

世界ピクト図鑑

thumb 世界ピクト図鑑 サインデザイナーが集めた世界のピクトグラム 児山啓一(著)https://www.amazon.co.jp/dp/4802512252

海外のピクトグラムを豊富な写真とともに項目別、国別に紹介していく本。同じものを表したピクトグラムでもある程度の共通性はあるものの、国による特色もあることが示される。

こういうアイコン楽しげでわかりやすいな、他の国だとこんな注意書きがあるんだ、みたいな感じで読んだ。街の看板はピクトの元祖、というのが好きな視点。

100均資本主義 

thumb 100均資本主義――脱成長社会「幸せな暮らし」のつかみ方 郭洋春(KWAKYanchoon)(著)https://www.amazon.co.jp/dp/B0BNKQNQ5L

100円ショップ各社の経営戦略と非循環状態となった経済について。

100均は収益をどう立てているのかから始まり、100均がデフレ下の労働者を支えた、これからは欲のない資本主義となる、と続く。