いつもの。ちょっとポケモンしてたので冊数少なめ。オススメできるくらい良い本だけに絞ったとも言える。
未来のモノのデザイン
ロボット時代のデザイン言論として十数年前にでたDAノーマンの本。人間と機械がそれぞれ独り言を言っているだけで、相互のインタラクションが取れていない。
機械とコミュニケーションを取れるようにするためには、機械の状態や動作を理解できるように自然で周到なシグナルを組み込んでいかないといけない。という本。
追記、として機械の言い分という章が良かった。機械側の視点として、マシン-ヒューマン・インタラクション(MHI)についての研究を紹介しており、人間とうまくコミュニケーションを行うには、の指針が簡潔にかつ冷淡にまとまっている。
以下、MHIの転記。
- 人間は単純な思考を持つので、かみ砕いて話そう。
- 人間は「理解する」ことにこだわるので、彼らが理解できるストーリーを与えよう。
- 人間は疑り深いので、何らかの理由を彼らのために作ろう。そのようにすれば、彼らは自分たちで決定したと考える。
- 人間は実際にそうでなくても制御していると感じるのが好きである。彼らに調子を合わせてあげよう。我々が重要なことをしている間に、人間には簡単にできるものを与えておこう。
- 人間は自信がないので、いろいろ安心感を求める。彼らの情動につけこもう。
運動しても痩せないのはなぜか
運動しても痩せないのはなぜか:代謝の最新科学が示す「それでも運動すべき理由」ハーマン・ポンツァー(著),小巻靖子(翻訳) .https://www.amazon.co.jp/dp/B0BJPNGL61
人のエネルギー消費量と狩猟民族の生活について。運動の有無にかかわらず一日のカロリー消費量は変わらず、運動でエネルギーを使うと代わりに炎症とストレス、さらに性ホルモンの分泌に使うエネルギーが減少する。
狩猟民族のエピソードと消費カロリーの話題が入り混じってるので読みやすくはないが、現状のカロリーに関する考え方が変わる本。
情報セキュリティの敗北史
情報セキュリティの敗北史アンドリュー・スチュワート(著),小林啓倫(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/B0BLGKV3F8
コンピュータのセキュリティにまつわる歴史を概観しつつ、なぜ脆弱性が生まれつづけるのかを見ていく。
そこそこ一般向け(銀の弾丸がどういう意味で用いられているのかの解説とかがある)。
複雑性が情報セキュリティに与える影響とその複雑性をどう管理できるのかを理解するのが重要と説く。
家の中のすごい生きもの図鑑
家の中のすごい生きもの図鑑久留飛克明(著),村林タカノブ(イラスト) .https://www.amazon.co.jp/dp/B07CWM4PWR
家の中で見かけることがある生き物のイラストと解説。ヒトに害があるときはそれについても。
なぜ家の中で見かけるのか、そこでなにをしているのかがコミカルに描かれる。
そこそこ虫の絵も多いので、デフォルトしているけれども苦手な人は注意。大丈夫な人であれば、家にひょっこり生き物がいたときに許せる度合が和らぐだろうので読んでおくのをおすすめしたい。