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2022年9月に読んだ本

いつもの。

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ザ・ダークパターン

ディセプティブ・デザインと呼ばれる、企業が儲けるためにユーザを意図的にだますデザインについて。

ダークパターンの意思決定に与える影響、使う企業に対する長期的な損失、種類などが書かれている。ダークパターンを使う企業を責め立てるのではなく、使ってしまわないように反面教師にすることを目的とした本。

今後、より忌避され受け入れられなくなっていく施策がまとめられているので、UIやセールスに関わるならば読んでおいて損はなさそう。

心はこうして創られる

心の深みなるものは作り話に過ぎない。自分の脳がその場で創り出している虚構なのだ。として、心には表面しかないことを述べ、世間一般の心に対する概念を崩していく本。良書。

無意識、深層心理、内的世界はなく、そういった概念が脳の能力を過小評価させる原因であるとのこと。

心に対する考え方がガラッと変わってしまうタイプの本で、心に深みなんてものはなく、その時その時に脳が心を創り出しているだけ、という直感的ではない概念だが読んでいくと納得できていく。

災害とトイレ : 緊急事態に備えた対応

水道の上下か電気のどれかが止まると使えなくなるトイレ。災害時のトイレに関して国や自治体はどのような対策するべきか、そして各個人が準備しておくことは何か。

過去の災害時でのトイレ問題、横断的な取り組みが必要なため自治体での策定が進みにくいトイレ対策(それでも改善はされてきている様子)。テレビで災害対策の話題を取り上げるときでもトイレの話題はされにくいため、簡易トイレなどの個人の対策が進んでいないこと、など問題は多々。

想像するだけで大変そうなので、こういう事態にならないことを祈りつつ対策はしておかないとね、となった。

小さな家の思想

建築論としての方丈記。鴨長明の生涯を追いながら、終の棲家としての方丈庵に何が持ち込まれたか、どういう造りだったかを見ていく。

3m四方という小さな家に生活の場と精神生活の場を詰め込み、自分の死を迎えるためにどのような家を建てたか、が書かれている。

今日から始める本気の食料備蓄

数ヶ月単位の備蓄をするための考え方と具体的なテクニックについて。長期備蓄が必要になるシチュエーションの例示から始まり、何をどのように備蓄していけばいいのか、非常に具体的な方法が載っている。

本の内容の補足を著者のYouTubeチャンネルで詳しくやっているので、そちらを見るのも良さそう。

https://www.youtube.com/c/sonaerujp-tv

消防のための除染の教科書

CBRNE災害が起きたときに被災者の除染をどのように行うのかについて、消防などの実務者向けにPRISMというガイドラインをベースに解説した本。

除染で一番大事なのは脱衣、ということが繰り返し強調されていたのが印象的。

地下鉄サリン事件が再発したときは、準備している間に水除染の効果がなくなるので必要性が薄い(それよりも服を脱げ)というのは知識として持っておきたい。

ものがたり 配管の歴史

上下水道・パイプラインの歴史と、それを構成する管の作り方・変遷について。

古代ローマでパイプをどう作っていたか、何を材料としてパイプがつくられてきたか。そして、現代にいたるまでどのように製造の効率化がされていったのか。

あまり意識することのない、縁の下の力持ちとして地下に張り巡らされているパイプの変遷を知れて面白い。