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2022年4月に読んだ本

いつもの



 

テクノロジー・ウォッチング

30年前に書かれたUXの議論。

子供の劇よりも劇を撮影するためのカメラの操作に夢中になってる親御さんの描写から始まり、照明盤の下に書かれた注意書き(暗がりなので読めない)や券を入れるところを間違えやすいので説明のために横に駅員が立っている自動改札機、ハイテクじかけが要求してくる日常的雑用、リアルタイムな処理と心理的時間、コックピットの中での認知科学などなど。

大昔の本なのだが内容が全然古びてない。デザインが悪くてこういう戸惑いに遭うことよくあるよね、といまでもあるあるネタとして使えそうな話が多い。

内容が古びてないということは世の中の改善があまり進んでないということでは? とも思えてしまった。

 

デザインと障害が出会うとき

デザインと障害の現状の隔たりと交差したときのクリエイティビティについて。

障害のためのデザインは目立たなさが追及されがちだが、障害をアイデンティティにする人や過去のプロトタイプを示しつつ、新たなインスピレーションを与えるものとして紹介する。

 

トコトンやさしいユニバーサルデザインの本 第3版

ユニバーサルデザインの概略。ユニバーサルデザインの7原則からはじまり、商品の例、提供者の考え方など。

ざっくり知るにはちょうどいい。コラムが朱背景に黒文字なのが読みにくくてちょっと気になりどころ。

 

となりのハト

ハトの豆知識本。読むと街にいるハトを見るだけで楽しめるようになる。

どこにでもいるように感じるくらい身近にいるハトがどういう経緯で日本にやってきて何を食べ暮らしてるのか、模様豊かなのはなぜか、最近減ってきた理由など。

ドバト(よく公園とかにいる灰色のハト)が飼育用品種であることすら初めて知ったので、伝書鳩はハトの帰巣本能を基にしたもので一方通行な通信であること、ハトの表面は粉でおおわれていることなど知らないことだらけだった。

読んでると実際の姿とか鳴き声とかが気になりはじめてしまい、Youtubeの履歴がハトで埋まってしまった。

 

無敵! のズボラルーティン

いかにして罪悪感なく家事をさぼるか。

やらないためにどうすればいいかを考えて、努力での解決でなく環境のほうを変えようという、合理的に家事を楽にするノウハウとか考え方が書いてる。

YouTubeにチャンネル( https://www.youtube.com/channel/UCaHZu01dnsFcqp0sCFTB7Rw/ )があり、これの総まとめ+αといった感じっぽい。

 

セックスと恋愛の経済学

恋愛と市場原理、そして性売買市場と公衆衛生について。日本と比べて爛れた国の話だが、マクロ経済学的変数の話をするときのネタとして面白い。

 

日本版 民間防衛

テロや戦争、災害や侵略などに対する知識とどう対応していくべきかについて。日本版というだけありJアラートやサリン、津波・地震などの自然災害など言及が詳しめ。

 

スイスの『民間防衛』を念頭に書かれた様子ではあるが、あまり内容はかぶってなさそうな雰囲気。ローカライズされた日本に住むうえでの追加情報として読むのがよさそう。