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2021年4月に読んだ本

いつもの。

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よくわかるデザイン心理学

どういうデザインが人に好まれるのか、人がどこに注視しやすいか、といった心理学視点でのデザインの研究。良書。

 

心理学の研究室から工学研究科に移り、デザインの研究を始めたという来歴の教授が書いていて、『Mind Hacks』とか好きなら楽しめるような本。

 Change Blindness実験やマグニチュード推定法などWebサイトのユーザテストに役立ちそうな知見も得られた。

 

同著者の本を探したらどこかの大学で教科書に使われてそうな本が出てきて、ちょっと躊躇。いつか読む。

 

 

宇宙の奇跡を科学する

 
ブラックホールの撮影をしたチームの日本側責任者の人が書いた本。

成り立ちやハビタブルゾーンといった宇宙のわかりやすい解説が前半、後半にブラックホールの解説と撮影の裏側。空想の産物と思われていたブラックホールがどう見つかりどう撮影したかは特に興味深い。

 

ブラックホールという得体の知れない天体に対する解説がわかりやすい。

この本読んだ後にゲームさんぽで解説していたのを知ったのだけども、文章のほうが説明わかりやすかったなと思ってる。

 

なぞとき深海1万メートル 暗黒の「超深海」で起こっていること

深海調査の歴史と最新の成果を紹介する本。

ここ数年で深海調査が進んでるぞ、ということがわかる。

特に興味深かったのが、これまで生物なんていないだろうと思われていた海溝底にマリンスノーと呼ばれる有機物が集まりやすく、案外活発な生物活動があるようだという話。そして、冒険家が世界最深制覇のついでに学者も連れていき研究を進めている話。

 

未来ビジネス図解 仮想空間とVR

2021年のVR社会やVR業界を概観する本。

よくあるムック本的な奴かなと手に取ったら思った以上にちゃんとした本だった。

 

現状の空気感を知りたいなら多分この本がベスト。

逆に3年後くらいに読むと「懐かしいね」ってなりそう。

 

テーブルコーディネートの発想と技法

テーブルコーディネートの普遍的な構成と理論を体系立てて解説する本。

ただの作例集ではなく、どういうときにどういう色合いを選べばいいか、食器やクロス、フラワーアレンジメントをどう組み合わせると効果的な視覚効果が得られるか、色・形・素材はどう組み合わせるとまとまって見えるか、といった構成の背後にある理論まで解説している。 

 

英国の喫茶文化

イギリスにおける喫茶文化の歴史をサーベイする本。

 

当時の様子を表す図版多め。

茶葉が高価だった時代には施錠できる木製小箱で保存していたとか、禁酒運動を象徴する飲み物として紅茶が使われていたとか、そういった紅茶がイギリス社会に浸透するまでの時代背景をしれる。

 

人類とイノベーション

イノベーションは一人の天才によるものではなく数多の人の試行錯誤によるもの、という本。

歴史上の有名なイノベーションが生まれたときの背景と関係する人たちとイノベーションのプロセスが語られる。

 

 

たのしい路上園芸観察

路地裏や軒先に並べられた植物を撮った写真集。

植えられたプラバケツを破壊して脱走してたり、壁から這い上がって屋根に覆いかぶさってたり。

人が管理してるはずなのに野性味あふれるワイルドな路上の植物たちを見ることができる。

 

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