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2020年10月に読んだ本

いつもの。 

 

都市で進化する生物たち

進化は思った以上に短いスパンでおきていて、都市という特殊な環境で有利に生きていくために姿や行動を遺伝子レベルで変化させているという内容の本。良書。

重金属を羽から排出するハト、蛍光灯で効率よく狩りをする蜘蛛、沐浴中のハトを食べるようになったナマズなど。

 

街で見かけるスズメやカラス、ノラネコや用水路の魚、飛んでる虫。そんなありふれた生物も、環境への適応がうまくいった生存競争を生き抜いた生き物なんだなとこの本を読んでからかんじるようになえい、そういった都会に住んでいる生き物に目を向けることが増えた。

 

料理に役立つ香りと食材の組み立て方 

こちらもよかった本。香りを料理にどう生かすかについて。

 

香りとは何かから始まって調理法や抽出法、文化に至るまでを解説している。

香り成分は移せること、なぜ移すことができるのか、そして香りを移して映える料理の作例。油・アルコール・酢などそれぞれ書かれていてかなり実践的。

 

 

揚げて炙ってわかるコンピュータのしくみ

タイトル通りの本。基盤を揚げた写真が出てきたときはマジかってなった。

 

コンピューターの概略について話した後、基盤を揚げて炙って半導体チップを取り出して観察する。内容がしっかりしつつもわかりやすいので、非情報系のプログラマが基礎を学ぶ本としてもお勧めしやすい。

 

 

多肉植物の水栽培

サボテンを水耕栽培する本。根を2mmほど残してカットしてから2-3日乾かすのがコツっぽい。

 

サボテンには水をあげないもの、と思い込んでいたので水につけちゃっていいんだという発見があった。

 

宇宙食 人間は宇宙で何を食べてきたのか

宇宙食の歴史。宇宙食初期の話から最近の宇宙食事情まで。

チューブ状の食事は宇宙で食品を飲み込めるのかがわからなかった50年前ごろの話。現在はNASAが幅広いラインナップを出している。

後半はNASAとロシアが宇宙食のイニシアティブを持っていたところに日本食を食い込ませるための話。執筆当時に認定された宇宙食が製造会社と共に載っていて、普通にスーパーに並んでいるものが容器だけ変えて宇宙食になってるんだなという実感を持った。

 

古代の食生活

古代の日本人が何を食べてきたかについて。

食物は食べてしまうので古代の食生活を調査することは難しいと考えられているが、日本に限っては資料が残っているので結構推察できる、なので見ていこう。という本。

 

西暦700年ごろの食事についてここまで資料が残っているのかという驚きがあった。

奈良・平安時代の文献がここまできちんと残っているの改めてすごいよね。

 

食を支えるキッチングッズ

キッチン用品のサーベイ。論文っぽい感じの体裁。

台所の歴史から始まり冷却保存の変遷、各調理器の動作原理など。

 

100年後の人たちが「2018年にはこういう調理文化を持っていたのか」と調査するときにすごく有用そうな本。逆に現代に生活している私たちにとっては、すごくあたりまえのことを難しい文体で書いてるなという印象かも。

 

にっぽんの美しい民藝 

日本各地にある民藝品の展示施設や購入できる場所を紹介する本。

「民藝」という言葉ができてからまだ100年経ってないと前書きに書いてて、民藝品をめでる文化が思ったより歴史が浅いことに驚いたりした。

 

 

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