今年もあとちょっと。
というわけで、今年読んでみて特によかったライトノベルを紹介します。
良作揃いなのでぜひ読んでみて。
ひとりで生きるもん!
[https://twitter.com/alfe_below/status/670430887650066433:embed#ひとりで生きるもん! ~粋がるぼっちと高嶺の花~ 読了 - ぼっちと高嶺の花が漫才をする話。勢いのある正統派ラブコメ系ラノベ。うまく一冊にまとまっていて、ロープライスノベルゲーが一本作れそうなほど。]
ひとりで生きるもん! ?粋がるぼっちと高嶺の花?<ひとりで生きるもん!> (MF文庫J)
- 作者: 暁雪
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2014/12/25
- メディア: Kindle版
想像以上に良かった作品。
Twitterの感想にも書いているけれども、きれいに一巻で完結しています。
王道的なボーイ・ミーツ・ガールの話なのだけれども、文中の勢いと会話の読みやすさもあいまって、かなりの良作に仕上がっている。
このシナリオで1クール分のアニメ作ったら、なかなかの神アニメができそうなんだけれど、どうだろう。
驚きなのが、『ひとりで生きるもん!』が作者暁雪さんの1作目なのだそう。
これからの作品に期待している。
こういう雰囲気のライトノベルが好きなんだけれども、絶滅危惧種なんだよね。
『ほうかご百物語』とか『先輩とぼく』みたいなさ。
なにかのご縁
[https://twitter.com/alfe_below/status/652247206011867136:embed#なにかのご縁 読了 - ほっこり系のいい意味でメディアワークスらしい小説。縁が見えるようになった主人公と縁をつかさどるうさぎの話]
謎のしゃべる白うさぎと出会い、白うさぎに振り回されるお話。
人の『縁』の紐を結んだり切ったりする白うさぎを軸にして、『縁』をめぐるトラブルを解決するためにがんばるという結構ほっこりした雰囲気の短編がいくつか入っています。
この雰囲気は『夏目友人帳』かな。
人と人とのほっこりしたエピソードが妖怪や神様を中心に巻き起こる…といった話が好きな人にはもってこいだと思います。
さびしがりやのロリフェラトゥ
[https://twitter.com/alfe_below/status/662877137016229889:embed#さびしがりやのロリフェラトゥ 読了 - タイトル詐欺(いい意味で)。さがら総でカントクではなく黒星紅白イラストなのが納得。一つの事柄を複数の視点で書くことで立体的な物語に仕上がっている。]
1人の背伸び吸血鬼のお話。
1つの事件をいろんな人達の視点で書くことで、それぞれの視点の違いや見間違えや思い込みが徐々にわかっていき、読者だけがその事件の真相を俯瞰的に見ることができるという立体的な物語。
さがら総作品なのに、絵がカントクではなく黒星紅白。
しかし読み終えると、この雰囲気には黒星紅白のほうがあっているなと納得できる。
カントク絵は、ほら、『妹さえいればいい』みたいなのに映えて、黒星紅白絵は『キノの旅』的なのに映えるじゃん。
キノの旅 (18) the Beautiful World (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一,黒星紅白
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/10/10
- メディア: 文庫
『ミミズクと夜の王』とか『雨の日のアイリス』とか雰囲気近めかな。
世界創造株式会社
[https://twitter.com/alfe_below/status/681801686780751872:embed#世界創造株式会社 1 読了 - ソーシャルゲーム開発記。すごく好きなタイプの小説。特に3章の宇宙観。続きが楽しみ]
超好み。
世界征服をするために、ソーシャルゲーム経由でブロックチェーンの暗号通貨を広めていこうという物語。
妙なリアリティがあって、うっかり読者の中から世界創造株式会社を作ってしまう人がいるんじゃないかと感じてしまうくらい。
副読書として『重力とはなにか』と『快感回路』。
貨幣経済についても少し知っておくとより楽しめる。
重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)
- 作者: 大栗博司
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/05/29
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 196回
類書としては同作者の『世界征服』と『大日本サムライガール』をあげておく。
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン
[https://twitter.com/alfe_below/status/570737914159730689:embed#ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (1) ―スクワッド・ジャム― 読了 - 時雨沢恵一さんの小説。様々な銃器がこれでもかとでてきます。戦闘が現実離れしていないので緊迫感をも感じさせる作品。次作も期待]
ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (1) ―スクワッド・ジャム― (電撃文庫)
- 作者: 時雨沢恵一,川原礫,黒星紅白
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/12/10
- メディア: 文庫
『キノの旅』の時雨沢恵一先生がソードアート・オンライン作中のガンゲイル・オンラインを舞台にした銃撃戦を書く。もうこれだけで楽しい。
さすがの銃マニアなだけあって、銃撃戦の描写は手に汗を握る。
元ネタは ↓ 。元ネタのソードアート・オンラインを知らなくても十分に楽しめるよ。
ソードアート・オンライン(6) ファントム・バレット (電撃文庫)
- 作者: 川原礫,abec
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/12/10
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 247回
春日坂高校漫画研究部
[https://twitter.com/alfe_below/status/655569737984794624:embed#春日坂高校漫画研究部 第1号 読了 - 日常感あるれるラノベ。漫研の日常やテスト前の勉強会など普通の高校生活が描かれてて、好きな人にはすごくはまりそうな作品。角川ビーンズのなろう原作。とはいってもなろうに含まれていない話も多い様子。]
小説家になろう原作。角川ビーンズの日常系。
乙女ゲーっぽい雰囲気だけれども、地味な学園日常系スキーなら楽しめるよ。
似たような作品が思い浮かばなかった。
近い雰囲気のオススメあったら教えてください。
メイドは進むよどこまでも!
[https://twitter.com/alfe_below/status/633800153833410560:embed#メイドは進むよどこまでも! 読了 - 異世界漂流系。学校ごと飛ばされて、学生や部屋を集めながら食べられそうなものを集めてくる..のを待つ話。つまりメイド視点。 はまってしまって、小説家になろう版を一気読みしてしまった]
こちらも 小説家になろう原作。
一巻だけ発売。二巻以降は打ち切られたっぽい。小説家になろうで続きが読めるのでいいのだけれども。
ついうっかりはまってしまい、書籍版を読んだ後に小説家になろうで続きを読みはじめて、最終的に朝チュンを迎えたとかいう。
よくある異世界漂流ものなのだけれども、死生観の設定やうっすらとシリアスな空気にやられてしまった。
戦闘能力のない主人公がメイドスキルを活かしてサポートに回る描写も面白い。
同じサポート系なろう原作小説としては、『オンリーセンス・オンライン』とかオススメ。
うっかりMMOとかやりたくなってしまう。
Only Sense Online7 ―オンリーセンス・オンライン― (ファンタジア文庫)
- 作者: アロハ座長,ゆきさん
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/富士見書房
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: 文庫
まとめ
こういう系統のラノベが好きなので、オススメがあったら教えてくださいという記事です!
あとは『GATE』とか『冴えない彼女の育てかた』とか『アクセルワールド』とかも今年読んで面白かったんだけれども、有名すぎるので紹介から外した。
しかしながら、急に小説家になろう原作が増えた感じがある。
来年はどうなるんでしょうね。
2014年版はこちら。
今見たら意外とはてブがついてた。
alfe.hateblo.jp