いつもの。Twitterに読了投稿するのやめちゃったけれども、手元書き残しでなんとかなりそう。
今月は宇宙本が多め。H3ロケットの影響ですかね?
宇宙の化学
宇宙の化学 プリズムで読み解く物質進化 (岩波科学ライブラリー 317)羽馬哲也(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/4000297171
宇宙にはどういう物質が存在するのか、そしてどうやってそのことを知ったのか。
都市ガスの炎をスペクトルで見るとどう見えるのかから始まり、スペクトルを使って宇宙の物質を特定する、ビックバンをどう知ったのか、電波望遠鏡で何を見てるのかなど。
東大の1年生向けの講義が基になっているとのこと。順序立ててわかりやすく解説されている。
この本のおかげでハヤブサ関係のニュースをより楽しく見られそう。
人類がもっと遠い宇宙へ行くためのロケット入門
人類がもっと遠い宇宙へ行くためのロケット入門小泉宏之(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/B098J4RDKN
宇宙に行くためのロケットを飛ばすための理論と何を目的に宇宙を目指して飛ばしているのか。 写真多めのカラーで見た目にもわかりやすく、内容も濃い目。
ぼやっとした理解のままだった、運搬重量でロケットのコストがかさむ理由やイオンエンジンとはなにものなのかがこの本でよくわかった。
地球外生命を探る 生命は何処でどのように生まれたのか
地球外生命を探る 生命は何処でどのように生まれたのか松井孝典(著) .https://www.amazon.co.jp/dp/B0BPBMDNPN
地球の外に生命がいるとすればどのような環境か、地球の生命はどのような変遷を辿ったのかについて。
生物史を惑星科学で挟み込んだような構成。
ほうとなったのは、ハビタブルゾーンは太陽の放射のみを考えるので水の有無は考えられていない、地球は大陸ができたおかげで海が蒸発せずに済んだ、生命が生まれるには海と熱水噴出孔が鍵、あたり。
ミッション・エコノミー
政府の危機対応能力が下がっている。政治主導で経済を立て直すためにミッション中心の経済とすべきだ、という内容。 外注と民営化の何がダメか。新自由主義の間違い。アポロ計画を例にミッションが経済をどう回すかについて。
過去の例として詳細に書かれるのがアポロ計画だけなのが難だなとは思いつつも、国全体を挙げたミッションを中心にする経済のあり方は面白そうだなと感じた。
魚は数をかぞられるか?
人間が数をどう数えているのか。ヒト以外の生物、サルやライオン、鳥や魚、昆虫は数を数えたり計算したりができるのかについて。
数学ができるのは人間だけと思われていた時代があったが、アリやクモのような小さい脳をか持たない生き物も計算できるし、羅針盤や地図なしで移動する渡り鳥には高度な経路計算機構がある。
数学能力はおそらく太古の昔にあらゆる種の共通祖先が獲得した能力だろう、という話が繰り広げられる。
宇宙の言語は数学であり、人間以外の生物にも役立つ。というのは確かに道理だなと思った。