満足。
https://www.kanazawa-it.ac.jp/shomotu/
どんな企画かというと、歴史的な書籍の初版本が展示してあるイベント
しかし、ただ並べられているだけではない。
紀元前からの科学史をたどるように本が並べられ、それぞれの本がどのようなインパクトを世間に与えたのかを解説してくれている。
つまり、科学史を実物の本とともに辿れる展示会。
歴史として知っている事柄が目の前にある。
鳥肌立つよね。
では、写真と共にどんな展示会だったのか紹介。
入口。
グランフロント大阪の1階にある広場からカフェのほうを見ると、[世界を変えた書物]展 の看板が見つかるので、エスカレータで下に降りる。
すると、受付が見つかる。
そこで、チラシと展示本の目録、ポストカードがもらえます。
入ったところ。建築書コーナー。
ここはセットがすごく良かった。
重厚な雰囲気の書物庫。壁一面の本棚とかに憧れがある人にはたまらないと思うんだ。
ここを抜けると、知の森と銘打つ科学史書物の展示場。
ここに、
ユークリッド幾何学原本とか
天動説の始まりとか
地動説の始まりとか
ダーウィンの種の起源とかが並べられています。
全部初版。すごすぎる。
で。
この展示、見せ方がすごく良くて。
例えば
ロバートボイル 「懐疑的科学者」の横に説明書きがあり、そこには、この本がなぜ意義のある一冊なのかということがわかりやすく書かれている。
この本だと、「錬金術から近代科学の第一歩」
科学の教科書に載っているような歴史の証明が、目の前に本としておかれているんですよ。
興奮するよね、やばいよね。
本を見せる順序も凝っていて、(かっこ内は私のコメント)
- 古代の地の伝承(はじめて活版印刷されたB.C.の本)
- ニュートン宇宙(天動説から地動説へ)
- 解析幾何学(代数・対数・極大極小などの開発)
- 力・重さ
- 光(光学に加えて顕微鏡も)
- 物質・元素(懐疑的科学者はここ)
- 電気・磁気(静電気からダイナモ発電機が生まれるまで)
- 無線・電話
- 飛行(流体力学とライト兄弟)
- 電磁場
- 原子・核(レントゲン・キュリー夫妻・湯川秀樹・そして原爆の効果報告書)
- 非ユークリッド幾何学
- アインシュタイン宇宙(相対性理論)
どのようにして科学が積み上げられていったのか、どこが基礎になってどの学問ができて、さらにそれを踏み台にした学問ができていったのか。
それが一部屋に収まっている。
巨人の肩に立つ、を肌で感じられる。
すべてを見終えたあと、嘆息のため息がでた。
旅の終点 相対性理論
正直、万人にオススメできる企画ではない。
しかし、これまで少しでも理系分野の勉強をした人。さらに言えば物理をかじったりした人にはぜひ行ってもらいたい。
科学史という巨人を再確認できるすごく良い展示会です。