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【雑記】芸術大学生と情報系院生で架空のベンチャーキャピタルにアプリを売り込む演習講義

4月から12月まで、某芸術大学とのコラボ演習がありました。

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なにをする授業なのか

端的にいうと、アプリケーションをつくろう。
架空のベンチャーキャピタルを想定して、最終的に売り込めるものをつくろう。
そんな演習でした。

芸大生と情報系院生がコラボする意味とか、どんな講義だったのかとか書きます。

芸大生と情報系院生がコラボする意味

正直、授業が始まるまでは「素材に困らなくて済む」くらいしか思ってなかった。

しかし、合同で授業を受ける芸大生はマンガやアニメ、ゲームの専攻。
アプリケーションデザインは専門外。
UIは一緒に勉強しないといけない。

アプリケーションをつくるコラボに向いていないのではないかと思いきや、 芸大生を含めてアプリケーションをつくるメリットがたくさんありました

4コマ漫画の有用性

4コマ漫画。なにに使うんだ? と思ったことでしょう。

今回の演習では、なんと4コマ漫画をペルソナの決定やコンテクストの書き出しに使うのです。

「顧客の絞り込みをしないといけない」だとか「ターゲットユーザーを明確にしなければいけない」だとかは、マーケティング戦略でよく言われます。

まぁそうは言ってもせいぜい「20代男性。よく読む雑誌はジャンプ」 くらいまでしか具体的にならない

ところで、漫画を作るときにキャラクター設定というのがある。
これをそのままペルソナ作成に応用できないか。

実際に芸大では、
「ストーリーを作る前に、キャラクターを詳細に描き出せ」
といわれるようで、キャラクターが出来上がれば、あとはキャラクターがストーリーを勝手に作ってくれる、ということらしい。

つまり、キャラクター設定の技術を応用してペルソナを決定する(しかも当たり前のようにイメージ図付き)。そして、キャラクターがアプリケーションを使用するコンテクストが4コマ漫画で出来上がる。

このペルソナ・コンテクスト決定の流れ、マーケッター垂涎だと思うのですがいかがでしょう。

目の前でキャラクターが生まれていく感動

そして、そんなペルソナとなるキャラクター。
授業中にささっと描いてくれました。

ほんの5分10分の間に、紙や画面の上にキャラクターが出来上がっていく。
お絵かきUstream はあったりするけど、目の前で描いてもらうっていう経験はなかなかに感動します。

あれな。スケブ描いてもらう嬉しさと同様のものがあると思うんだけどどうなんだろう。

素材

素材としてかわいいキャラクターが来ます。
GIFやai、SVGまでなんでもござれ、という感じです。

さすがにこちらが扱いきれないので、PNGGIFにとどめてもらいました。

加えて、UIデザインを芸大生につくってもらうと、画面デザイン案をPhotoshopで描いてくれます。
あとはアプリケーションい組み込めるよう切り出してもらうだけ。
きれいな素材が手に入ります。テンションが上がります。

講義と演習について

実は、講義中にはアプリケーションつくってません。
家に持って帰ってやってます。

では、授業中に何をしているのかといいますと、開発プロジェクトの体験です。

つまり。現地調査や要件定義(As-isとか)、ペルソナ決定、、仕様作成、妥当性確認、アプリケーション開発、ポストモーテムなどなど。

改めてみると、なかなかに濃い内容だ。

要件定義にかかる時間

現地調査・要件定義・ペルソナ決定までに、4か月つぶしています。

要件定義ってなんだ、適用領域ってあいまいだ、As-isが変化してるぞ。
といった具合になかなか決まらず。

途中で、企業の方が講演してくださったりしたのですが、要件定義って時間かかるんですね。
その企業の方は、半年ぐらい要件定義にかけた、とおっしゃってました。

メンバーの数

今回1チーム11人。
多い。

多いと何が問題かというと、意思決定がなかなか進まない。

6-7人くらいがちょうどいいのかな。と 今は思っています。

最後に生まれたもの

最終的にアプリケーションを作成して、ビジネスプランを発表しました。

そこで聞かれたことを箇条書き。

  • リソースはどのくらい必要か。
  • どのように収益をもたらすのか。
  • 広告と編集のジレンマをどう解決するか。
  • コンテンツの質はどのように保つのか。
  • 集めたデータを2次利用しないのか。
  • 顧客を広める方法は。

……質問が本気。そして、きちんと答える発表者。
このまま新しい会社が生まれるんじゃないかと思いました。

まとめ

4月から12月までと長い演習であったが、得るものは多かった。
最終成果物をつくるまでに紆余曲折もありましたが、楽しい経験であったなと感じています。

では得たものの中で一番大きなものは? と聴かれたら、芸術分野の人との繋がり。
なかなか得られないものですよね。大切にしていきます。