2月に読んだ本

さて2月分。

 

霊長類図鑑

霊長類図鑑―サルを知ることはヒトを知ること

霊長類図鑑―サルを知ることはヒトを知ること

 

今月一番面白く読めたのはコレ。

日本モンキーセンターの編纂したサルの図鑑。

 

ページ数はそんなに。ただ薄いが内容はすごく濃い。

モンキーセンターのそれぞれの専門家が一言ずつ解説をしていてかなり興味深い。

霊長類ってチンパンジーとかゴリラくらいの印象しかなかったが、まるでリスのようなキツネザルやネズミみたいなガラゴ、NPCとしてでてきそうなエンペラータマリンやテングザルなど、知識がなくても楽しめる。

 

サピエンス異変

サピエンス異変――新たな時代「人新世」の衝撃

サピエンス異変――新たな時代「人新世」の衝撃

  • 作者: ヴァイバー・クリガン=リード,水谷淳,鍛原多惠子
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

ヒトの体に起きた変化について。

人新世という地質学の概念から初期人類と比べて人がどのように変わってきているか、経済・労働・環境がヒトの体にどのような影響を与えているかを述べる。

著者が腰痛だからか姿勢や腰の痛みに言及しがちなところもあるが、生活様式や文化によって人類の身体にどういう影響が加わってきたかについての知見が得られる。

類書としては『私たちは今でも進化しているのか? 』とかあたり。

 

英語教師のための第二言語習得論入門

どのようにして外国語を学べばいいかについて。

英語の勉強をし直そうと思ったときに、テキストや講座に通う前に読んどくとよさそう。

言語の研究があることは知っていたが、第2言語や外国語の学習方法についての研究を行う学問があることをはじめって知った。SLAというらしい。 

英語教師のための第二言語習得論入門

英語教師のための第二言語習得論入門

 

 外国語学習に成功する人、しない人 

外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待 (岩波科学ライブラリー)

外国語学習に成功する人、しない人―第二言語習得論への招待 (岩波科学ライブラリー)

 

上の本と同著者。外国語習得方法の研究がどうなっているのかの概要。

なぜ、あの人の話に耳を傾けてしまうのか?~「公的言語」トレーニング~

なぜ、あの人の話に耳を傾けてしまうのか??「公的言語」トレーニング? (光文社新書)
 

小泉純一郎・石川遼のスピーチをベースに、どのように話せば人を引き付けられるのかについての解説。

公的言語というより上記2人の演説を紹介する本。

 

 

あなたに合う睡眠薬と精神安定剤 

あなたに合う睡眠薬と精神安定剤

あなたに合う睡眠薬と精神安定剤

 

睡眠薬や精神安定剤の種類と注意、使う前にできることについて。

使い始めるときに読んでおくとよさそう。

こういう冊子を厚生労働省あたりに配って欲しい。

 

うつくしい博物画の記録

うつくしい博物画の記録 しぜんを しるための えほん (しぜんをしるためのえほん)

うつくしい博物画の記録 しぜんを しるための えほん (しぜんをしるためのえほん)

 

博物画だけを集めた本。過去、分類学に用いられたであろう資料が載せられている

誰でもなれるアイデアの天才

誰でもなれる アイデアの天才

誰でもなれる アイデアの天才

 

アイデアを出すためのメンタルとかについて。

5回も変形させればまねたものでもオリジナルになる、というのはなるほどなってなった。

みんなのコンピュータサイエンス 

みんなのコンピュータサイエンス

みんなのコンピュータサイエンス

 

情報学入門。大学時代に情報の授業で習ったのってこんな感じだったなぁと懐かしみ。

文系出身のプログラマーに論理回路とかオーダについて尋ねられたときに投げ返す本として最適。

ぶれない軸をつくる東洋思想の力 

ぶれない軸をつくる東洋思想の力 (光文社新書)

ぶれない軸をつくる東洋思想の力 (光文社新書)

 

東洋論理学をもとにコンサルタントをしている人が説く東洋思想のススメ。

論語や四書五経に対して難しい印象を持っていたが、このように現代でも生かせるかことを説いてもらうと学んでみようかという気になってくる

最速でおしゃれに見せる方法 

最速でおしゃれに見せる方法

最速でおしゃれに見せる方法

 

ユニクロで着こなしを整える知識。

参考になるが、個人的には『メンズファッションの解剖図鑑』の方が好み

 

 

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1月に読んだ本

1月に読んだ本をただ並べるだけ

 

 

フランス式おいしい肉の教科書 

フランス式おいしい肉の教科書

フランス式おいしい肉の教科書

  • 作者: アルテュール・ル・ケンヌ,広野和美
  • 出版社/メーカー: パイインターナショナル
  • 発売日: 2018/12/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

お肉の解剖図鑑、みたいな本。ノリも解剖図鑑シリーズっぽさがある。

前半にお肉の種類、後半は肉についての知識。

肉の種類といっても、豚や牛、というだけでなく、牛の品種を18種上げてそれぞれの牛の特徴をならべるという充実っぷり。豚や鶏、羊にジビエについても同じノリで紹介している。

肉の知識についてはそれこそかなり勉強になる内容盛りだくさんで、焼く直前の塩は完全に無駄とか、パン切包丁で肉を切るとソースになじむとか、ステーキは30秒ごとにひっくり返せば最高の焼け具合になるとか。

今月1番の当たり本。


家庭の低温調理

家庭の低温調理 ―完璧な食事のためのモダンなテクニックと肉、魚、野菜、デザートのレシピ99 (Make: Japan Books)

家庭の低温調理 ―完璧な食事のためのモダンなテクニックと肉、魚、野菜、デザートのレシピ99 (Make: Japan Books)

  • 作者: Lisa Q. Fetterman,Meesha Halm,Scott Peabody,水原文
  • 出版社/メーカー: オライリージャパン
  • 発売日: 2018/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • この商品を含むブログを見る
 

オライリー社の低温調理専門レシピ本。

『Cooking for Geeks』みたいなのを期待して買ったが、思ったより普通のレシピ本だった。

それこそ『Cooking for Geeks』で理論を学んでから具体的なレシピをこっちで探すのがよさそう。

ただメニューは幅広くて、ポーチドエッグに始まって、魚肉野菜、アイスクリームに自家製トニックシロップなど。


文章を整える技術

文章を整える技術 書いたあとのひと手間でぜんぜん違う

文章を整える技術 書いたあとのひと手間でぜんぜん違う

 

推敲の大切さ、推敲の仕方について。

文章の書き方みたいな本はたくさんあるけども、推敲についてだけ書いた本って珍しい。

推敲についてだけ書かれたというだけあって、類書と比べて文章の見直し方・注意することが親切に書かれている。


「幸せをお金で買う」5つの授業

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)

  • 作者: エリザベス・ダン,マイケル・ノートン,古川奈々子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
  • 発売日: 2014/02/22
  • メディア: Kindle版
  • この商品を含むブログを見る
 

何に対してお金を使うと幸福を感じやすいのか。

ハヤカワあたりが数年後に文庫化してそうな、科学的実験・研究に基づいた本。

 


脳科学的に正しい恋愛脳の作り方

脳科学的に正しい恋愛脳の作り方

脳科学的に正しい恋愛脳の作り方

 

遺伝的相性と加齢による脳の最適化について。

50代・60代向けに構成しているような印象は受けたが20代の私にも参考にしたい部分が多々。


パブリック・スピーキング 最強の教科書

パブリック・スピーキング 最強の教科書

パブリック・スピーキング 最強の教科書

 

セミナー・プレゼンのノウハウ。

読んでると数年前のサロン運営とか情報商材に似たものを感じる。

セミナーを通してマーケティングを使うとこうなるのかなって気がした。

 


日本の森から生まれたアロマ

日本の森から生まれたアロマ

日本の森から生まれたアロマ

 

木材抽出のアロマについて。効能や抽出方法が書かれている。

 


「聖書」と「神話」の象徴図鑑

聖書と神話の象徴図鑑

聖書と神話の象徴図鑑

 

西洋美術に描かれるモチーフについてまとまった一冊。

絵画を通して西洋神話において、ある種の動物・植物の扱われ方がわかる。

それとなく絵画に描かれているリンゴやブドウ、オリーブや麦にちゃんと描かれる意味があるのだ、というのがわかる。

聖人についての知識が私になく、人についての章で目が滑ってしまうので知識入れないとなぁと思った。

美術展に行く前にこういう本読んどいたほうがいいんだろうな。


外資系コンサルはなぜ、あえて「手書きノート」を使うのか?  

外資系コンサルはなぜ、あえて「手書きノート」を使うのか?

外資系コンサルはなぜ、あえて「手書きノート」を使うのか?

 

東大合格生のノートシリーズ。

コンサルタントのノート術は学生と違うよねと10人にインタビューしたもの。

いちおう私もコンサルタント会社にいるはずなのだが、手書きノート使ってる人ほとんどいないので、どんな感じかと読んでみた。

で、中身見ると、手書きノートというタイトルだが半分くらいの人がノート使ってない。まぁホワイトボード使うよね、みたいなツッコミはあった。

 


スッキリ!がってん!ユニバーサルデザインの本 

ユニバーサルデザインの本 (スッキリ! がってん!)

ユニバーサルデザインの本 (スッキリ! がってん!)

 

ユニバーサルデザインの入門本。

このジャンルで1冊目におススメできる本として優秀。

中学校の図書館あたりに置いてそうなくらいわかりやすく書いていて、基本的な考えから、実社会にどのように導入されているかまで。

さくっと読めるので概略を知りたい人に。

 


グラフィックス×リノベーションでつくる こだわりのオフィスデザイン

グラフィックス×リノベーションでつくる こだわりのオフィスデザイン

グラフィックス×リノベーションでつくる こだわりのオフィスデザイン

 

オフィスのワークスペースのデザイン例。

格好いいオフィスの写真がたくさん載っている。ひとつのをじっくり計ではなく、たくさんの事例をさらっと眺める系の本


男の一生モノと暮らす ~器皿と料理道具~

男の一生モノと暮らす ~器皿と料理道具~ (大人の自由時間)

男の一生モノと暮らす ~器皿と料理道具~ (大人の自由時間)

 

名品といわれる日用品の紹介本。皿や箸、急須に鍋など。

ミドル向け雑誌にこういう特集ありそうだなぁと読んでた。


錆喰いビスコ

錆喰いビスコ (電撃文庫)

錆喰いビスコ (電撃文庫)

 

ラノ2019見て読んだ。少年漫画系の熱いラノベ。

世界観の独特さ、登場人物の強力なキャラ、これが1位になるの、ラノベの読者の指向が変わってきた感じがある

 

他の月

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2108年に読んだ何十冊もの本のうちオススメできる7選

さて2018年も終わりに近づいてきたということで、今年の厳選良書7冊です。

 

 

ホモ・デウス

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

ホモ・デウス 上: テクノロジーとサピエンスの未来

 

 今年の1冊選ぶとするなら間違いなくこれ。

『サピエンス全史』の著者ハラリが書いた本で、おそらくこれから5年くらいは考察系ブログの記事で何度も参照されるだろうなという予感がある。

上下巻に分かれていて、上はサピエンスがこれからどのような未来に向かっていくのかの概略を述べた後、それをより精査していくために人間と動物、科学と宗教についてみていく。下は人間至上主義革命の広がりと、新勢力、データ教について。

 

内容はNHKのが簡素にまとまっていて良い

www.nhk.or.jp

 

そして、この本の結末が読者への問いかけで終わってしまうので、もやもやしてる人にはこちら。ひとつの回答として。 

「AI資本主義」は人類を救えるか―文明史から読みとく (NHK出版新書 571)

「AI資本主義」は人類を救えるか―文明史から読みとく (NHK出版新書 571)

 

 

 

サピエンス全史 

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福

 

 サピエンス全史読まないとなぁと思いながら今年ようやく読んだ。

純粋に知的好奇心をしてくれるのは『ホモ・デウス』よりもこちら。

価値観とか世界観がガリガリ削られるタイプの本。

そろそろフルプライスのエロゲにサピエンス全史をベースにしたものが出てきてもおかしくない頃。世界に対する認識をひっくり返す力がこの本にはある。

よく苫米地本に書かれてる抽象度を上げる、ってのはこの本読めば一気に達成できると思う。

 

睡眠こそ最強の解決策である 

睡眠こそ最強の解決策である

睡眠こそ最強の解決策である

 

今までに読んだ睡眠関係の本で一番エビデンスがしっかりしてて内容も重厚

良く本屋に平積みしてる、ビジネスマンの短眠法とか、社長が実践する睡眠術、みたいなのに書いてる睡眠法を実践するくらいなら

この1冊だけ読んで試してみるのがよさそう。

実際この本を読んだ後、本棚にあった睡眠本いくつか捨てた。

 

睡眠不足が身体に与える影響や夢を見る意味、レム睡眠の効用など。

睡眠関係の本はかなり読んだつもりだったがこの本には知らない知識が多くあった。

 

一流の頭脳 

一流の頭脳

一流の頭脳

 

私にトレーニングジムの入会書を記入させた本。

 

『脳を鍛えるには運動しかない! 』をもっとわかりやすく、より実生活に役立つように、といった感じの内容。

定期的な運動で、脳の可塑性が上がり、ストレスホルモンコルチゾールの分泌量が減り、脳細胞が増える、という運動をすることがいかに有用か、運動をすることが脳にどれだけ良い影響をあたえるか、ということがひたすら書かれている。

 

最高の体調 

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

最高の体調 ~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~ (ACTIVE HEALTH 001)

 

健康関係のまとめ本としては今のところベスト

進化論をベースにして、狩猟民族民の生活を参考にライフスタイルを組み替えるというコンセプト。

紹介されているメソッドが論文のメタ分析が多めというエビデンスが信頼できる良書。

今回紹介した7冊のうち唯一の日本人著者。和書はどうしても参考文献が薄めなんですよね。

 

VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

VRは脳をどう変えるか? 仮想現実の心理学

 

VRの研究者による本。

VTuberの流行りに付属してVRが広まってきた感が出てきたタイミングで出てきた本。

数十年VRについて研究している人が書いただけあって積み上げられた知識・経験の量がすごいと感じられる一冊。

また長年の経験からか、VRの有望性については巷で言われているよりも低く見積もっている感じがある

コンテンツとしては、他者への共感力を高める実験やPTSDの治療、教育に応用した例など、VRを用いた心理実験例とVRの効果や強み、これからVRをどのように活用していくべきかについて。

 

PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間 

PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間

PRE-SUASION :影響力と説得のための革命的瞬間

  • 作者: ロバート・チャルディーニ,安藤清志,曽根寛樹
  • 出版社/メーカー: 誠信書房
  • 発売日: 2017/12/12
  • メディア: 単行本
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『影響力の武器』の著者ロバート・チャルディーニの新作

もっと本屋で平積みになったりブログで言及されてもいい本だと思うのだけども、それほど話題になってなくて不思議。

 

『影響力の武器』が不当な影響力への対抗方法を示すのに対して、『PRE-SUASION』では影響力を強化するための下準備について示している。

それこそ『影響力の武器』単体でも人の誘導はできるが、さらに誘導の成功率を高めるための下準備について書かれている。

 

 

まとめ

 というわけで2018年の良書でした。かなり豊作な年だったのでは。

 

 

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