2015年上半期に見つけた良書。
ただし。
ほかの人にはなかなかオススメしにくいクセの強い本たちです。
読むのはかなり気になったらとかでいいよ。
あなたは、なぜ、つながれないのか
毒物。うまく使えば薬にもなる。
間違いなく良書で今後もちょくちょく読み返したい本ではあるのだが、ここまで人に勧めにくい本も珍しい。
たとえば、24時間テレビが好きな人あたりには読むのを勧められない。
きっと自己が崩壊する。
もしくは、読んでも意味不明な本だと思う。
俺ガイルの比企谷に共感できる人やココロコネクト読者になら勧められるかな
内容としては、自分を観察し、他人を感じ、内側に意識を向ける本。
これまでコミュニケーションと思っていたことが、コミュニケーションと思えなくなる。
普通にできるようになってたことが、意識しないとできないようになる。
そんな、ある意味、呪いの書。
気になった人は、はじめ7ページのプロローグだけ立ち読みとかで読んでみて、
何か感じた人だけ読み進めるといい。
限りなく黒に近いグレーな心理術
こちらも人の言葉を素直に聞けなくなる本
この本を読むと、ただのニュース番組とか自動車の販売員とか、いろんなことに対して穿った見方をしてしまうようになる。
編法制の法則とかハロー効果とかスプラリミナル知覚とか、そういう心理法則が人の心に働いていると割り切れる人にしか勧められない
この本の良いところは、著者が心理法則をショートストーリー形式で紹介することにこだわっていること。
物語で示すことで、心理法則をどのように組み合わせて使えばいいのかという感覚が分かりやすくなっている。
一応、個々の心理法則についての解説はあるけれども、『知っているようで知らない 法則のトリセツ』とか『影響力の武器』あたりの知識があるとより理解しやすいのではないかなと。
大日本サムライガール 9
右翼の女子高生がマスコミの力をふんだんに使って未成年ながらも総理大臣になる話。最終巻。
ヒロインが右翼思想で独裁者として総理大臣になろうとしているので、合わない人には発作とか起りそうな作品。
特に政治思想もなく適当にのほほんと生きている大学生が読むと、程よく右側に傾くんじゃないかな?
この本の良いところは、フィクションな物語の中に世界情勢や国内の政権争いの概略を読み取れること。
しかしこの本もまた、読者をただのニュース番組とかバラエティ番組を穿った視線でみてしまうようにしてしまいます。
というわけで、人にほいほいとはオススメできない本3冊でした。
読むか読まないかは、おまかせします。