研究活動のために統計の本を読み漁ったので、
その中でも初心者向けの良書を3冊を紹介
想定読者としては、
Σとかeとか数学っぽい記号が出てくるとつらい
統計を勉強したいが昔挫折した
ぴーち?ってなに、桃のこと?
みたいな人に
マンガでわかる統計学
タイトルにある通りマンガです
しかし、この1冊マスターすれば、大学授業レベルの統計ならほぼカバーできてるのでは?と思えるほど中身は濃い
大学の教科書の代わりにしてもよいと思ってます 割と本気で
カテゴリーデータ/数量データ の違いから始まり、基準値・標準偏差、確率、相関、独立性の検定あたりまでカバーしています
章ごとに練習問題があるというのもよい点
数分で終わる問題なので、紙と鉛筆を使ってきちんと解くのがおススメ。
前章までの流れがつかめてないと、後半部分ちんぷんかんぷんになる
前章までの流れがつかめていると、後半部分もさらっと読める
とある弁当屋の統計技師

とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト) ―データ分析のはじめかた―
- 作者: 石田基広,りんと
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2013/09/25
- メディア: 単行本
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上の本がマンガなら、こちらはライトノベル
読みやすいけれども内容はしっかりしています
お弁当屋さんの客層を統計でデータ分析するという内容
こちらも統計の考え方の解説が充実しているので1冊目としておすすめ
この時期はお弁当がこのくらいの販売個数が見積れるので
用意する弁当の数はこのあたりだなとか
具体的な問題をベースに回帰分析や説明変数について解説しているのでかなりわかりやすい
それ根拠あるの と言わせないデータ・統計分析ができる本

「それ、根拠あるの?」と言わせない データ・統計分析ができる本
- 作者: 柏木吉基
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2013/05/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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3冊の中では最も実践的
しかし数学記号はほぼ出てこないすごい
プレゼンに統計を使って、相手を説得してみようといった内容の本で
標準偏差で販売戦略のリスクを評価したり
そのリスク回避のために相関関係からどんな施策をとるか判断したり
開店時間をどうするか回帰分析を用いて判断したり
データ分析の結果を経営陣が判断しやすいようなグラフにまとめたり
分析を始めるところから集めたデータを見せるまでが一通り書かれています。
ExcelでCORREL関数を使えば相関関係を求められるよ とか
近似曲線を散布図に追加するには とかも記載されているので
データさえ手元にあれば、プレゼンするまでの流れが追えます
数学に強いビジネスパーソンになるための本としてはうってつけ
まとめ
紹介したのは初学者向けの本ばかりなので
これをベースにより発展的な本に進むとよいです
次に読む本としてオススメは、
![統計学が最強の学問である[実践編]---データ分析のための思想と方法 統計学が最強の学問である[実践編]---データ分析のための思想と方法](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XOoTJwsiL._SL160_.jpg)
統計学が最強の学問である[実践編]---データ分析のための思想と方法
- 作者: 西内啓
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/10/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (4件) を見る
この本から統計における代表的な手法を学んで、
さらに別の専門書でそれぞれの手法について詳しく学んでいくのがよいのかな